讃岐一国参り 第73番札所 出釈迦寺

第七十三番札所 出釈迦寺(しゅっしゃかじ) 4月3日月曜日

【墨書】
右上: 奉納
中央: 梵字 釈迦如来
左下: 出釈迦寺

【ご朱印】
右上: 第七十三番
中央: 丸印で蓮台に梵字
左下: 長方形印で一行目=我拝師山(がはいしさん)、二行目=求聞持院(くもんじいん)、三行目=出釈迦寺(しゅっしゃかじ)

4月3日月曜日の行程
ビジネスホテル観音寺6:13発 → 下勝間交差点ローソン8:15着 コンビニアイスコーヒー100円で休憩 8:28発 → (予定:ホテルから3時間11K、実際:2時間8.3K) → 三豊警察8:32通過 → 八丁目大師堂9:45通過 → ふれあいパークみの駐車場9:54通過 → 71番弥谷寺本堂10:22着10:58発 → 72番曼荼羅寺12:20着12:41発 → 73番出釈迦寺12:54着 → 奥の院へ出発13:17発 奥の院で鐘撞き → 奥の院13:52発 → 出釈迦寺本堂へ14:25着 → 休憩後出釈迦寺14:35発 → 74番甲山寺15:14着15:30発 → 75番善通寺15:57着 → 宿坊いろは会館16:21着チェックイン

 
 
曼荼羅寺さんから出釈迦寺さんまでの道にはびわ畑があった。袋がかかっていたので果実は見えないが高級品になるんだろうね。びわは千葉県も名産なので懐かしい気がした。早春の霜で着果しても落ちやすいと聞いたことがある。歩留まり悪いから露地物でも高価なのか。花は1月ごろなのかな。

さてすぐに到着した出釈迦寺さん。予定より早いので奥の院捨身ヶ嶽禅定(しゃしんがだけぜんじょう)をお参りしようか、どうしようか迷っていた。

納経所の年配女性に「どちらかですか?」と聞かれたので「千葉からです」と答えると、その方は「孫が千葉に住んでいたので懐かしい馴染みのある地だ」と、話しはじめ、なんと巾着袋から100円玉を取り出し「お茶でも飲んでください」と200円もお接待してくださった。ありがとうございます。

「お金はあってもお接待は断るものじゃありませんよ」とも。お孫さんは警察庁の方で3年間千葉で奉職、今は北陸が任地だとか。エリートですな。

他の寺で会った地元の人もあいさつしたと思ったら唐突に「自分の孫は東大だ」とか「株が20倍にも上がって・・・」とか、周囲の人に言えない自慢話を私にしてきたわ。そうそう、人間てそんなもんよ。身近な人にこそ言えない。しかし、誰かに言いたくてしょうがないのよね。行きずりの遍路なら後腐れなくていい。私もここまで生きてこられたお礼とばかりに人の話は良く聞き、相手の気持ちに寄り添うようにしてきた。

納経所の方との話の流れで奥の院捨身ヶ嶽禅定にもお参りすることにした。時間は片道40分以上はかかると言われた。今日の予定では次の74番甲山寺さんまで納経し、善通寺さんの宿坊に5時までに入ればいいので頑張ることにした。ものすごい急坂でとても大変だったが、往路35分復路も35分かかった。

下:出釈迦寺 山門手前でお大師さまがお出迎え。枝垂桜が咲いていたらさぞや絶景だったろう。

下:山門の手前の石仏様たち

下:山門をくぐって境内全景。ものすごい暑さと時間に余裕がなかったせいでか、写真が他になかった。焦っていたんだと思う。

下:奥の院捨身ヶ嶽禅定(しゃしんがだけぜんじょう)へ向かう参道。すべて舗装してあるが、斜度は車で行くにも恐怖を覚えるほど。これほどの坂は今まで経験したことない。これがずっと40-50分ほど続く。足を出すたび心臓の鼓動が激しくなるのが分かる。

下:赤い火炎を背負うお不動様のある所から麓を眺める。

下:また少し上って見晴らしの良い場所から麓を眺める。

下:いよいよ奥の院に近づいてきた。大きい石灯篭が並ぶ。

下:奥の院捨身ヶ嶽禅定 山門に到着。

下:山門の額は我拝師山

下:山門くぐったあたりから下を見下ろす。ここでお寺の車で来られたお遍路さん2-3人と出会う。作務衣を着た方が私に「その岩の上に上ると禅定が良く見えますよ」と、教えてくださった。だけど、その大岩(3メートル以上あったか)に上るのが怖い。数歩歩みを進めたがやっぱり怖いのでやめた。

下:山門を過ぎてから参道にも仏さまが。古い仏様のようだった。

下:奥の院 ここでお経を読んだが納経帳にはページがないので書いてもらわなかった。納経帳を買ったときには御朱印などにとらわれないようにしようと思っていたが、ここまで来るとどこでも何でも書いてもらおうと欲が出てページに余裕のある納経帳を買っておけばよかったと思った。

下:奥の院 鐘楼

下:鐘楼に上がって鐘を一撞き。その前に周辺を見渡す。やっぱり高くて怖いので足もとがゾクゾク。

下:本堂の下 右のほうに奥の禅定へ行く通路があった。

下:御行場入口の看板

下:本堂をくぐると禅定が見えた。怖い、無理よ、あんなとこ~。だから写真だけは撮らせていただく。

下:摩崖仏はお不動様らしい。

下:摩崖 五輪塔 相当古いものだろう(室町時代初期と書いてある)輪郭が少しわかる。