讃岐一国参り 第81番札所 白峯寺

第八十一番札所 白峯寺(しろみねじ) 4月5日水曜日

【墨書】
右上: 奉納
中央: 千手尊
左下: 白峯寺

【ご朱印】
右上: 第八十一番
中央: 丸印 尽十方(じんじっぽう)
左下: 白峯寺

尽十方=じんじっぽう
 十方のすべての世界。(WikiArcより引用)

 
 
寺印の朱文は余白が多く、線が細く、「白」という字が丸っこい文字で簡潔、優美に感じる。中央のご宝印は尽十方という宇宙などのすべてを表す仏法の言葉というのが珍しい、というか初めて唯一じゃないかしら。仏法僧というご宝印が何か寺にあったが、ほとんどがご本尊やその種字に関連したものだった。墨書の筆致も流れるように流麗ですてき。

下:白峯寺への四国のみち。住宅街を抜けると山道が始まる。最初は歩きやすかったが途中から急登になった。だが満開のサクラも出迎えてくれ、ユキワリソウの仲間やムラサキ科のホタルカズラのような花にも出会えた。山笑うですな。

下:登山道途中の見事な一枚岩。石の種類は分からないが、この白さに白峯寺という寺名もうなづける。岩肌が露出しているのって雨だったら危険でしょ?だから悠長なことは言ってられないが。

 

4月5日水曜日の行程
坂出プラザホテル7:15発 → 79番天皇寺8:45着8:55発  → 醍醐古墳群へ向かう右折地点9:19着 → 醍醐古墳群9:34着 → 遍路道(右折地点)へ戻る9:43着 → 踏切手前公園で休憩9:51着10:03発 → 80番国分寺11:27着11:57発 → おへんろの駅こくぶで昼食休憩12:27着12:25発 → 四国のみちの途中(石鎚神社トイレを過ぎた所のベンチ)13:18着 → 修行大師見晴らし台13:41通過 → 一本松車道分岐左折13:49通過 → 車道から分岐する遍路道へ入る14:25通過 → 81番白峯寺14:54着15:13発 → ニューサンピア坂出チェックイン15:40着

下:石鎚神社のトイレ。きれいそうに見えたが薄暗くて虫がいそうで、とても使う気にはなれなかった。もちろん、我慢できない時はそんなこと言ってられないのでありがたい。またこの辺には見晴らし台があるようで車で途中まで来たような子供連れ観光客も数人いた。

下:石鎚神社から少し上ったところにあったベンチで休憩。展望はない。そしてここからものすごい急登になるのだった。だからベンチで休んでおいたほうが良いのだろうね。

下:ベンチから40分ほども急登(階段もあり)を登ったところの展望台。途中でも息を整えるために数回歩みを止めたが、ここではザックを下ろしてしばし休憩した。この上少し行ったところで車道に出る。

下:もうすぐお寺(あと1.1キロ)というころ、イノシシ注意の看板が。。。ヘビだのイノシシだのって野生動物にはかなわない。なんとか出合いませんようにと祈りつつ、クマ避け鈴を鳴らしながら痛い足を速める。

下:白峯寺さん到着 山門「七棟門」 額は「綾松山」(りょうしょうざん)

下:正面は護摩堂

下:勅願門の大わらじ

下:遍路を苦しめる長い急な階段。手すりがあったが浮いていた。

下:鐘楼

下:十二支守り本尊というのがあり、十二支によってお参りする仏さまが違う。通常なら本堂と大師堂だけでほかの仏様まで拝まないが、やっぱり自分の干支の仏様に寄ってみるよね?そして家族のそれぞれの干支でもお参りしたわ。それぞれに浄財入れるのよ。。。

下:十三重塔(重要文化財)

本堂と大師堂は階段上の奥まったところだったと思う。なぜか写真がない。仏様がたくさんあったところもあったと思う。そこは別に拝観料払った気もする。

お参り終わったあと、納経所前のベンチで背中に入れておいたマイクロファイバーのタオルを取り換える。雨がポツポツ降ってきたのでこのまま冷えると風邪をひきそうだった。さすが4回目の区切りで私も要領よくなってきたな~。

下着からザックまでびっしょりになるほど汗をかくので、そのたびに下着やTシャツを替えていたらキリがないし面倒。だから薄いマイクロファイバーのバスタオルを30×60センチほどの長さに切り、首の後ろ部分に少しだけタオルの端が出るようにしてシャツを着て、タオルの端はシャツの上に折り返す。汗をかいたら首の後ろからそのタオルの端を引っ張って抜き取るだけ。汗をかいても上に着ているシャツは濡れてないのだ。

朝タオルを着けてから午前中5-6時間はそのままで、午後の歩行が残り3-4時間というころにタオルを抜き取る。もっと汗をかきそうなときはまた新しいタオルを着けるときもあった。

これって、子供が小さい頃にやっていたのだ。寝つきはじめは汗を大量にかくのでそのまま寝かせていると濡れたシャツで風邪をひく。シャツを取り換えようとすると子供を起こしてしまうかもしれないので、寝入って汗が収まったころに背中のタオルをシュッと抜くだけ。先輩ママに聞いた良いアイデアと思う。

私の娘にも教えたが、やらないのよね~。そのせいか孫は鼻グシュグシュさせてることもあったが、もうエアコンつけてるらしい。

下:ニューサンピア坂出の少し手前で展望が見事。

下:ニューサンピア坂出 (旧かんぽの宿坂出)
夕日が落ちるのが見え、食堂からの景色は抜群だった。ただし、夏の夕食時は日差しがキツイだろうな。献立も食べきれないほど出て豪華だった。

夕飯前に温泉に入ったが、足親指の爪が浮いて真っ黒に。温まったせいかジンジンと痛くて歩けない。足を引きずりながら食堂に行って席に着いてから、配膳係の人に氷を有料でもいいからもらえませんかと聞いてみたら、快くドリンク用の角氷を無料で分けてくださった。氷の袋は二重に縛ってあって水漏れしないよう配慮してくださっていた。

下:コインランドリー

下:大浴場の中にある貴重品ロッカー

下:大浴場の女子

下:脱衣かごもあるがロッカーあり。

下:食堂入口

下:食堂からの景色抜群

下:夕食の中央は名物の骨付鳥 美味しかった! 骨付鳥を全部食べたら他のは食べられなかった。

下:夕日が沈む一瞬

下:大浴場 温泉だったと思うがぬるめだった。

下:個室のユニットトイレ

下:翌朝の朝食 量は多い。

下:朝の風景

朝のチェックアウト時、フロントの人に昨夜の氷の件を持ち出され「足をくじいたんですか?」と聞かれた。あぁこちらまで話は周っていたのね。お礼を言おうとしていたが先に言われちゃった。

「足の爪が死んでうずいて痛かったのです。ありがとうございました」と言い、「お気をつけて」と言われてチェックアウトした。皆さん、ご心配ありがとう。本当にお世話になりました。

足は相変わらず痛かったが休むわけにはいかず前に進むのみ。爪は3月の佐倉マラソン時、またはそれ以前から浮いていて色が変わっていたので気になっていた。が、ここへきてこれほど内出血して痛みが出るとは想像してなかった。その後も痛かった。