6月7日(火曜日) 第三十三番札所 雪蹊寺(せっけいじ)
【墨書】
右上: 奉納
中央: 梵字 薬師如来
左下: 雪蹊寺
【ご朱印】
右上: 四國第三十三番
中央: 丸印 佛法僧寶 (上、右、左、下の順)
左下: 雪蹊寺
13:10発の県営渡船に乗船するため、ずいぶん速足で歩いたものだから船ではがっくり疲れがきていた。
一時間あとの出航でも雪蹊寺さんの納経は間に合ったのだが、根がせっかちなもんで。
あとはゆっくり周りを見ながら、と思っても何もない。
雨は小降りになった。
下:少し行くと桂浜の標識が出てきた。
渡船ではなく歩いて浦戸大橋を渡り、桂浜経由で雪蹊寺に向かっても良かったかと未練が。。。
下:途中にあった面白い会社名の酒屋さん。
土佐の造り酒屋、酔ったクジラと書いて「すいげい」と読むらしい。
下:額は髙福山雪蹊寺と墨書きだけ?
こういうシンプルなのって逆に珍しいような気もする。
下:本日のお宿、英光旅館の室内。1泊2食付6500円。
布団はここに入っていますと言われ自分で敷いた。
ちなみにタオルも無し。
それも言ってくれないから、風呂に入ってからタオルがないことに気づいて困った。
自分のを風呂へ持っていかないといけない民宿もあるんだと、この時悟った。
到着したらまず入り口で、雨でずぶ濡れだった私に、すっと新聞紙を渡してくれた。
最初は意味がわからなくて私は「新聞を読む余裕はないです」と女将さんに言ったっけ。(@_@;)
靴に入れるための古新聞だったと、ずいぶん経ってから分かった。
・・・・どんだけ察しがわるいのか。
遍路さんの経験はあちらの方が上だった。
お風呂の前に部屋から降りてきて、玄関におきっぱなしになっていたその古新聞紙を靴に詰めた。
靴を脱いだ時びしょ濡れの靴下に、部屋に行って靴下を脱いだ時ふやけた足に驚いた。
ちっともゴアテックスの効果なかったじゃん。
下:英光旅館の外観。(翌朝撮影)
レストランもやっているのかと思ったらそうでもない。
たまに宴会でも受け付けるのか、比較的大きな店構え。
この日、1ヵ寺目の竹林寺さんの本堂で納経を済ませた時は、私一人で誰もいなかった。
だが納経所へ行くと、合羽上下を着た歩き遍路の若い女性に会った。
あ、この方は以前にもお見かけしたな、と思った。
私は「お姉さんも歩き?」と声をかけた。
「はい」と彼女。
「頑張ってね!今日はどこまで行くの?」と、他の女性歩き遍路の行程が気になり、つい余計な事を聞いてしまった。
すると彼女はそばのおじさんに目配せして「雪渓寺まで行きます」と答えてくれた。
あ、お一人じゃなかったわ、お父さんみたいな方とご一緒だった。
反省。
お遍路さんには話したくない人もいるので、やたらに声をかけちゃいけなかった。
それは自覚していたつもりだったがつい。
若い女性の歩き遍路も珍しいので、旅先の気軽さから、つい声をかけてしまった。
若い女性は歩き遍路じゃなくてもとても目立つ。
この雪渓寺さんでまた出会った。
そして翌日には、若い女性歩き遍路をもう一人みかけた。
彼女は挨拶して私を追い抜いて行った。
やっぱり珍しいのではっきり印象に残ってしまう。
その後、清瀧寺さんからの下り道でその三人が一緒に下ってくるのと出会い、笑顔で「こんにちは」と挨拶した。
登り坂だったので、私はちらりとしか顔を上げなかったが
前日に私が声をかけた妹さんのような方は、私の方に体を一歩出して挨拶してくれた。
私を追い越して行った女性が姉のようで、妹とその父親らしい人と合流したようだ。
私は、一瞬で理解した。
そうだったのね。。。。。
合掌。
その後、もうこの家族に出会うことはなかった。
ホテル土佐路たかす7:30出発 ==>> (徒歩1時間10分 約2.5キロ位 迷った) ==>> 竹林寺8:40頃到着 30分滞在
竹林寺9:10頃出発 ==>> (徒歩1時間55分 約5.7キロ位) ==>> 禅師峰寺11:05頃到着 30分滞在
禅師峰寺11:35頃出発 ==>> (徒歩1時間40分 約6キロ位) ==>> 県営渡船乗り場 種崎13:08頃到着
県営渡船乗り場 種崎13:10発 ==>> (高知県営フェリー 乗車10分) ==>> 県営渡船乗り場 長浜13:20着
県営渡船乗り場 長浜出発 ==>> (徒歩40分 約1.5キロ位) ==>> 雪蹊寺14:00頃到着
雪蹊寺14:30頃出発 ==>> (徒歩30分 約1キロ位) ==> 英光民宿旅館15:00頃到着