Primula x polyantha 'Hose in Hose'
プリムラ ポリアンタ ‘ホーズインホーズ’

Hose-in-Hose Primula ホーズインホーズ型プリムラについて

このプリムラの起源については John Gerard (1545-1611) が彼の植物標本集で Hose-in-Hose flower という呼び方をし、野生の突然変異として言及しているそうで、これが活字として記録されているもので最初とされている。現在の Hose-in-Hose Primula は野生の突然変異ではなく、品種改良が重ねられたポリアンサスプリムラ Primula x plyantha プリムラ・ポリアンタである。

この面白いプリムラは萼片が花弁化し、花の中に芯を同じにしてもう一つ花があるように見え、ヨーロッパでは古くから珍重されている。近年、イギリス商業園芸界からは姿を消しているようで、フランスのバーンヘイブンプリムローズで育種はつづけられ、タネが購入できる。

Hose in Hose という名前についてだが、以前私は水道のホースを思い浮かべていたから、この名前の意味がわからなかった。良く調べると Hose という言葉には英語で「昔、男性がはいたぴったりしたズボン」の意味があり、その、ズボンを重ねばきするファッションスタイルにこの名前の由来があったことが分かった。(水道のホースの意味もある) 映画で見る中世ヨーロッパの紳士や騎士を思い出すと分かりやすい。ブルマのような短いズボンから、ストッキング様のぴったりしたズボン(ストッキングではなくこれもズボン)をはいた太ももから下が出ているあの格好である。あれを思い浮かべるとこの呼び名にも納得した。

また、発音についてだが、水道のホースを和製英語でホースというが、英語ではホーズ (houz) と発音するのが本来であった。よって当サイトでは、発音からくる水道のホースのイメージと、昔のぴったりしたズボンとの違いを明示するためにも、名前の日本語表記をホーズインホーズとした。そして、以下の【世界のプリムラ】という本でも‘ホーズ・イン・ホーズ’と表記していた。このような名前の由来を調べるのは大変だったが、納得できる意味が見つかったらそれはそれで面白く、素人ながらもまた園芸に興味が増してきた。

‘ホーズ・イン・ホーズ’Hose-in-hose primroses

【世界のプリムラ】 -原種・さくらそう・オーリキュラ・ポリアンサス- 世界のプリムラ編集委員会編より

‘ホーズ・イン・ホーズ’Hose-in-hose primroses は、花筒が二段に重なったタイプで、ポリアンサスだけに表現される形質ではないが、この系統で特に有名な呼び名となっている。ジャック・イン・ザ・グリーン系統で花の重ねの少ない品種との区別性も難しいが、ホーズ・イン・ホーズ系は香りがよいとされている。

誠文堂新光社刊【世界のプリムラ】から *プリムラ・ポリアンタ Primula x polyantha の生い立ちについての記述はこちら

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