夏咲き宿根スィートピー

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画像 Lathyrus palustris 宿根スィートピー

この花は、ラシルス・パルストリスのタネを蒔いた中から咲いたもの。
でも本当のパルストリスか不明。だってカタログの記述と違うもの。。。^^;
カタログに画像が無いので何ともいえないが、花色は紫とかブルーとなっている。

カタログの他の記述では、夏咲きの宿根だということは同じだが。
花はスィートピーよりずっと小さく、花びらに筋が入って野性味十分である。
下の2枚の花弁の色は、ピンクではなくクリーム色となる複色花。

学名のパルストリスとは「沼地性の」、という意味だが
たしかに普通のマメ科植物より、土壌水分が多いのを好むと感じた。
むしろ乾燥気味では、ほとんど生長しなくて花も全くつかなかった。

タネ蒔きから数年経ち、あるとき学名を調べてハッとした。
それ以前にはマメ科植物の典型として、乾燥気味に管理していた。
それで花が何年もつかなかったのだ。
沼地性ということを知ってから、水を多めに与えるようにしたところ
ちゃんと花が咲くようになった。だけど花色が違うし。。。(-_-;)

図書館の図鑑など調べてみても、やはり学名ははっきりしない。
翼のある茎をもつラシルスは他にもあって、やっぱり素人では分類不能。
せっかくイギリスから買ったタネだけど、こういうことが一番困るね。
そのルーツがわからないのはなんとも消化不良だから。

今の私なら、外国の種苗会社にだってすぐにメールをするが
このときは「咲けば良い」、ぐらいにしか考えていなかった。
7-8年も経ってしまえば、もう時効だろう。
その当時のタネについて質問しても、いまさら分かるわけも無い。
残念な花のひとつ。。。。

その後、図書館で再度調べてみたところ、
多分 Lathyrus sylvestris だと思われる。

茎は太く広い翼があり、高さ1-2メートルによじ登る。
無毛の小葉は2枚で、狭皮針形長さ5-15センチ、3脈ある。
葉柄は狭い翼がある。巻きひげは分岐する。
花は10-20センチの花柄に3-12花を総状花序につける。
花色は淡紅、紅、緑色花がある。豆果は4-7センチで無毛。

まさにこの記述の通りで、他のレンリソウなどと違うところは
巻きひげが分岐するかしないか、豆果に毛があるかないか
また小葉の数、花色などである。

アイルランド・ギリシャ・トルコを除くヨーロッパに分布し
薮や垣根に生える多年草でした。
学名が分かってすっきり~♪