後出しジャンケン

leon_06

うちは夫と私の二人ともauスマホなので、前々からauスマートバリュー(2台で月額2960円値引き)に非常に興味があった。 しかしそれには、インターネットの回線がauひかりでなくちゃならない。 去年の春ごろだったか、auひかりを調べると、NTTひかり電話からauひかり電話に乗り換える場合は電話番号が変わる、と書いてあった。 何度読み返してもやっぱり。。。 んーー、電話番号が変わるなんて絶対無理でしょ。こりゃ、NTTひかり電話をいったん普通の固定電話に戻すしかないな、でもそれもまたメンドクサイよ。 それで月額2960円値引きはとても魅力的だったが、回線事業者乗り換えは放置となっていた。

それが年末27日、大掃除がひと段落ついて圧力鍋で煮物しているときだったが、KDDIのとある代理店から電話が入り、auひかり乗り換えキャンペーンを押してきた。 それによると、NTTひかり電話でも、フレッツ光にする以前からNTT電話を使っていた人は電話番号は変わらないという。 話をよく聞くと、実際には、同日中に番号ポータビリティの工事まで完了するシステムに両社で合意したようだ。おお待ってました、と話にのっかったね、私は。相手はうちがフレッツ光なのを知っていて乗り換えを勧めているようだ。auではネット接続料とひかり電話(オプション付き)でも、今より月額で2000円くらいは安くなるという。二年間はスマートバリューで月額3000円安くなるんだから、通信費は合計で月額5000円も下がる。その上、ネット回線はベストエフォートで下り1Gb/sだ。32世帯で分け合う(共有)するらしい。・・・このへんは今後どうなるか分からないと思っているけど。

ここまでの話はいい調子で聞いていたが、「もっと自分で良く調べなきゃいけないからまだ契約はしないわよ、資料を送って。」と私は言った。すると、「契約は機器がついて回線がつながった時点です。その時点からはキャンセルすると違約金が発生します。」との事。そして「お客様から申請センターへ電話してください。」ですと。「こちらが希望したという意思表示ね。」と私は言って、その申請センターの電話番号をきいて電話した。私は資料請求のつもりだったのだが、それが申込みの申請だったと後でわかった。その申請センターではさっきの代理店エージェントとした話の内容確認で終わった。私にしたら申し込みの確認ではなく、キャッシュバックがいくらか、初期費用が無料になるとか、そんな料金とサービス内容の確認だけだと思っていた。

が、さに非ず。2日ほどたってKDDI代理店から書類一式が届くと、その中には申込書のお客様控えが入っており、auひかりを申し込んだことになっていた。(ーー;) あぁ、そういえば「開通後にお客様ご自身でauショップに行って、まとめて請求、まとめトーク、スマートバリューの手続きをしてください。」と言っていたな。だけどあのエージェントの御仁、申し込みのもの字も言ってないぞ、ったくぅ~。年末で自分は忙しいし、代理店も年末までやっているかわからないから放置して、年を越す。

すると年明けの1月4日にはプロバイダからauひかりへの接続コース変更と、それに付随するオプションサービスであるお助けサポート月額490円などの契約内容確認書類が送られてきた。それ以前にはプロバイダから接続コース変更受理の確認メールも。えぇぇ~~?接続コース変更にお助けサポートの契約なんて聞いてないぞ。だが、エージェントはセキュリティのことは最後にチョろっと言っていたな。「セキュリティは入っていますか?」と。私は「パソコンは各々セキュリティソフトは入っている。ゲートウェイでのセキュリティのこと?」と聞いた。話はかみ合わず「これは必ず入ります。」とかなんとか言ってたわ。おそらくプロバイダで必ずつく、セキュリティのプレミアムセット(月額399円で3台の機器をサポートが2か月無料)の事だったのだろうと、書類を見て判断した。だが「お助けサポート月額490円(2か月間無料でそれまでに解約すれば費用は掛からない)」の話はしなかった。

とにかく、契約なんてした覚えはないのに、ビッグローブからは契約したことになっている確認書類が送られてきている。これにはいささかブチギレそうに。(ーー;) だいたい、キャンセル可能な仮申し込みしただけでビッグローブから契約内容確認書類が届く(接続コース変更+オプションサービスの契約をしたことになっている)のはおかしい。ビッグローブのフライングなのかよくわからないが、とにかく、代理店にはひとこと言ってやらないと気が済まないわ。あの暮れの忙しいときに話を聞いてやったというのに、さ。話を聞いただけじゃなくて契約したことになっていたんだからね。

私はKDDI代理店に電話し、経過を話してキャンセル可能かどうか聞いてみたところ、当然ながら可能とわかる。そして、自分は契約までするつもりはなかったのに、ビッグローブから契約確認の書類まで来ていることに対し、「御社のやり方はいつもこうなのね。クーリングオフ可能という書類を入れておき、すべて契約済みとするっていうやり方。」と、ひとくさり文句を言ってやった。だがここまで段取り組んでやらないと、たとえauの方がはるかに安くて条件が良くても、手続きなどが複雑で面倒だからなかなか乗り換えしてくれないお客さんが多いからだろう。それにしても、やり方があまりに強引すぎる。KDDIと私は以前から相性が悪く2回ほどクレームしている。というのも、この強引さが私は嫌なのだ。自分は一つ一つ納得できないと前へ進めない性分だからね。しかし、勢いのある会社とは、どこもこういう営業姿勢なのかも。

ビッグローブと代理店の各々に電話して、ビッグローブでは契約したことになっているため、それをいったんキャンセルした場合にこの先1か月間とか申し込みできないなどのペナルティがない事を確認したうえで申し込みをキャンセルした。ビッグローブのauひかり乗り換えキャンペーン(こちらはキャッシュバックが3万円)は1月31日までなのだ。

さて、ここまでやって振り出しに戻ったが、そのおいおいも考えていたことがある。インターネットではすべて後出しジャンケンがいい。待っていれば条件が有利になることがあるのを今までの経験で知っている。今、NTTフレッツ光の二年割をキャンセルして9975円の違約金を払い、auひかり乗り換えキャンペーンで2万から3万、多い代理店では5万ほどのキャッシュバックに、初期費用無料、などの特典を受けるのが本当にいいのか。もっと待てば、もっといい条件のキャンペーンが出るだろうか。今月いっぱいは熟考しようと思う。

それから、NTT東日本フレッツ光の戸建料金プランがもっと安くならないか電話で確認したところ、新顧客には従来金額の30%引きという新料金プランが12月から始まったようだが、以前からの顧客に関しては割引サービスは二年割しかないという。ほら、後出しジャンケンじゃん!それじゃau(KDDI)に流れるのもしかたない。ましてや、NTTに義理はないので遠慮はいらないね。ただ、自分としては、通信事業者をKDDI一社でまとめるのは何かあった時には不安があった。KDDIがダメになったらスマホもPCもつながらないっていうのが一番困る。そのため、インターネットはNTT回線、ケータイはau、それぞれにWiMAXもつけているという環境で満足はしていたが、背に腹は代えられぬ。インターネットもauひかりに移行する腹はほとんど確定。