真珠のような涙というが、美人の涙は本当に真珠のようだ。
冬ソナ・美しき日々のチェ・ジウさんや、オールインのソン・ヘギョさん。
色白の綺麗な肌に、一筋の涙が尊く光る。
まさに真珠だと思った。
見ているだけでこっちはうっとり、そしてウルウルしてしまう。

昔見た日本映画で、「二百三高地」に出演していた夏目雅子さんの
ラストシーンの涙も、清くて素晴らしかった~!
この方が亡くなったのは本当に残念だった。
美人薄命というが、本当になってしまった。

「二百三高地」は日露戦争を題材にしたもので、
旅順陥落が命題だった日本軍は、悲壮なまでの猛攻撃を仕掛けていた。
だけど最後は白兵戦だよー。
これが戦争の真実。互いに直接恨みは無いのに、対面で人が人を殺すんだ。
怖くない人などいないはず。。。。

自分にも敵にも家族があり、お国のために尽くすといえど
お互い、生きて帰りたいに決まっている。
あぁそうそう、主演のあおいてるひこさんは、
あの時代にはちょっと太りすぎだったけどね。。。

エンディングで流れるさだまさしの「防人の詩」とあいまって、
夏目雅子さんが校庭で一人泣き崩れるラストシーンは
涙無しには見られなかった。
昔も今も、戦争で亡くなった皆さんのご冥福を祈ります。

これから見たい映画は、いずれもミニシアター系のようだが
天国の青い蝶と、ぼくセザール10歳半。
天国の青い蝶は、脳腫瘍で余命いくばくも無い男の子が
著名な生物学者と一緒に、ブルーモルフォを探しに行く話。
これは実話がもとになっているそうだが、内容は見てのお楽しみ。。。

脳腫瘍といえば、娘の同級生も同じ病気で中学2年生で亡くなった。
その彼の入院中、娘はクラスの代表として男子1名と一緒に見舞いに行った。
そのときは前もって同行の男子と、こんな話をして笑わせてやろう
と打ち合わせて行ったそうだ。
ところが、手術後の彼の姿を見て、
自分たちの考えのなんと愚かな事と、打ちのめされたそうだ。

手術後の姿は痛々しく、病名は知らなかったといえど
その彼の苦悩は、察するに余りあったのだ。
代表で行った二人は、相当なショックを受けて帰ってきたことは言うまでも無い。
だが後で考えれば、彼を笑わせてあげたほうが良かったんじゃないかな。
深刻な状況ならなおさら。。。

その後も彼は何度かの手術に耐えたが、頭の形が変形するほどだ。
こう言う形態上の変化を見れば、私たち大人でも動揺する。
ご本人の苦悩や如何に。。。。
彼はもっと生きたかったに違いない。
優しいお父さんお母さん、良い友達にも恵まれ、勉学にも励んでいた。
子どもが苦しむのを見るのは、ご両親には本当に辛かったと思う。
合掌。

いつかテレビで観たことがあるが、ドラマか映画かも覚えていないが
役所広司と寺島しのぶが主演の、未婚で亡くなった人を結婚させるという話があった。
子どものうちに亡くなっても、未婚で亡くなったことになるわけだから
親としては、好きな人と結婚ぐらいさせてやりたかったという気持ちになるわけで
今そのドラマを思い出した。

正確には、ある地方の風習で、未婚で亡くなった人と祝言のようなものをあげ
一晩だか幾晩だか死人と添い寝してやり、魂を慰めるという話だったと思う。
添い寝するほうが役所広司で、亡くなった未婚の女性が寺島しのぶ。
亡くなった女性は幽霊となって現れるのだが、最後には感謝していたようだった。

この風習はどこのものか知らないが、その気持ちは今になると良くわかる。
せめて死ぬ前に、人並みの経験をさせてやりたかったと思うのが親心だ。

新聞に書いてあったが、自殺者が1日に90人を越えたというデータが出たそうだ。
先進国の中でもこの数値は群を抜いているらしい。
もし死んでしまいたいと思っている人がいたら、私はその人に言いたい。
生きたくても生きることが出来なかった人もいることを、もっと良く考えてほしい。