Primula veris

植替えその1:プリムラ・ベリス=夏越し後傷んだ株ばかりだが、涼しくなってまた新芽が展開してきている。今年1月という厳冬期に植え替えして春に良く咲いてくれたので、1年もしないうちに植え替えなくても良さそうだが根のようすを見てみたかったので思い切って植え替えた。

素焼きの小さめの鉢に植えてあった株は根の発達が非常に良い。素焼きでも大き目の鉢に3芽くらいつけたままで植えてあったものは根腐れしていたものもある。これは夏場日蔭に置いておいたのに水やりが多すぎたせいだろう。すこしクタっとなってから水を与えた方が良かったかもしれない。なにしろプリムラ類は水を好むのと、軽石を多用しているので水はけが良いと思ってつい与えすぎたと反省。

山野草の本を見ると植替え時プリムラは根を3㎝以上残してはいけないとある。だから3㎝くらいのところでばっさりカットして用土の上に根を開いて置き、その上から用土をかけた。こんな荒療治で大丈夫かとても心配だが、根伏せでも発根して増殖できるようなのでその再生力を信じよう。また植え替えた株は小さくても全て花が咲いたので、新根が出ることによって株の力も増すような気がする。

植替えその2:蝦夷のヒメチチコグサ=今年の春にポット入り花付き株を購入後、根詰まりしていたのですぐに鉢増しをしておいた。蝦夷とついているので夏越しは困難かと思っていたが、意外に匍匐枝をどんどん伸ばして旺盛に生育してくれた。6号鉢の縁から5㎝も匍匐枝がたれている。このまま行けば今度の春はとてもたくさん花が咲くかもしれないが、開花する頃には根詰まり必死だ。それならばいっそのことこの時期に植え替えようと思った。うまく根付いてくれれば、開花後もゆったり成長を続けられるだろう。

根鉢を5cmほど残しはさみでカットし、周囲の根も少しほぐしてからそのままそっくりテラコッタに植え付けた。このテラコッタはイタリア製で堅焼きのため水はけが良くない。直径30㎝以上あるが高さは10㎝もない丸平鉢で、底穴も小さいものが中心にひとつだけ。草花を植え付けても水やりを他のものと違え、用土に排水の良いものを使ったりと気を遣うがその割に草花の生育はあまり良くない。今度も雨のかからない場所に置こうと思う。