タネの入手先:Barnhaven Primroses (FR)
初回分タネ蒔き:2004年9月25日
初回分発芽:2004年10月12日
初回分植替え3回:2004年11月21日, 2005年3月19日, 10月14日
初回分開花:2006年3月19日から
再送分タネ蒔き:2005年4月18日
再送分発芽:2005年5月12日
再送分植替え2回:2005年10月14日, 2006年2月9日
再送分開花:2006年4月4日から
2006年3月26日 蕾は大きく、開花時の花びらが広く重ね弁であることを予想させる。外側の萼片は花びらのように色づいている。どんな花か全く知らず、萼片が花弁化して八重咲きのようになるのかと想像していたが。
この面白いプリムラは萼片が花弁化し、花の中に芯を同じにしてもう一つ花があるように見え、ヨーロッパでは古くから珍重されている。近年、イギリス商業園芸界からは姿を消しているようで、フランスのバーンヘイブンプリムローズで育種はつづけられ、タネが購入できる。
2006年3月27日 待ちに待った開花となった。しべが花弁化した八重咲きとは違い、芯を同じにして花が二段に咲いている花だった。
2006年4月1日 黄色の五角形の目はキリりとしてまさにスターアイ・・・というよりヒトデのように見える。
2006年4月3日 中世ヨーロッパの紳士のズボンの重ねばきから、このホーズインホーズという名前がついたという。これがそのズボンの重ねばきよ。詳しくはこのページの下に記述。
2006年4月24日 花も終わってタネが着いているものもある。花弁化した萼片はなかなか色落ちせず、開花した日から数えて1ヶ月も観賞できたことになる。
2006年4月1日 アプリコット色のホーズインホーズ。蕾のころは花弁裏がオレンジ色。
2006年4月4日 アプリコット色のホーズインホーズ。開いたら、下の萼の色は黄色が多いがオレンジ覆輪で、上の花弁裏もオレンジの覆輪。
2006年4月4日 アプリコット色のホーズインホーズ。表からみると目が黄色で花はアプリコット色。
Hose-in-Hose Primula ホーズインホーズ型プリムラについて
このプリムラの起源については John Gerard (1545-1611) が彼の植物標本集で Hose-in-Hose flower という呼び方をし、野生の突然変異として言及しているそうで、これが活字として記録されているもので最初とされている。現在の Hose-in-Hose Primula は野生の突然変異ではなく、品種改良が重ねられたポリアンサスプリムラ Primula x polyantha プリムラ・ポリアンタである。
この面白いプリムラは萼片が花弁化し、花の中に芯を同じにしてもう一つ花があるように見え、ヨーロッパでは古くから珍重されている。近年、イギリス商業園芸界からは姿を消しているようで、フランスのバーンヘイブンプリムローズで育種はつづけられ、タネが購入できる。
Hose in Hose という名前についてだが、以前私は水道のホースを思い浮かべていたから、この名前の意味がわからなかった。良く調べると Hose という言葉には英語で「昔、男性がはいたぴったりしたズボン」の意味があり、その、ズボンを重ねばきするファッションスタイルにこの名前の由来があったことが分かった。(水道のホースの意味もある) 映画で見る中世ヨーロッパの紳士や騎士を思い出すと分かりやすい。ブルマのような短いズボンから、ストッキング様のぴったりしたズボン(ストッキングではなくこれもズボン)をはいた太ももから下が出ているあの格好である。あれを思い浮かべるとこの呼び名にも納得した。
また、発音についてだが、水道のホースを和製英語でホースというが、英語ではホーズ (houz) と発音するのが本来であった。よって当サイトでは、発音からくる水道のホースのイメージと、昔のぴったりしたズボンとの違いを明示するためにも、名前の日本語表記をホーズインホーズとした。そして、以下の【世界のプリムラ】という本でも‘ホーズ・イン・ホーズ’と表記していた。このような名前の由来を調べるのは大変だったが、納得できる意味が見つかったらそれはそれで面白く、素人ながらもまた園芸に興味が増してきた。
誠文堂新光社刊【世界のプリムラ】から引用
プリムラ・ポリアンタ Primula x polyantha の生い立ちについて
「ジャック・イン・ザ・グリーン系統周辺の育種」
‘ジャック・イン・ザ・グリーン’ Jack-in-the-green は、16世紀に生まれたとされる古い品種で欧米の一部ではかなりこだわった園芸マニアがこの系統を維持している。もともと一重の花だけであったと思われるが、今では八重咲きのアコーリス・タイプ(無茎)とポリアンタ・タイプ(有茎)があり相当に雑駁といえるが、ユニークな花色表現を固めて植え付ける事が多い花壇では良く特性が発揮できるので今も残っている。
‘ホーズ・イン・ホーズ’ Hose-in-hose primroses は、花筒が二段に重なったタイプで、ポリアンサスだけに表現される形質ではないが、この系統で特に有名な呼び名となっている。ジャック・イン・ザ・グリーン系統で花の重ねの少ない品種との区別性も難しいが、ホーズ・イン・ホーズ系は香りがよいとされている。