Primula farinosa
プリムラ ファリノサ

タネの入手先:Emmy's Garden (NL=オランダ) タネ蒔き初回:2004.11.13 初回分発芽:2004.11.27(その後2回目播種分と共に消滅) タネ蒔き3回目:2005年1月12日 3回目分発芽:2005年2月3日 3回目分ポット上げ:2005年10月21日(発芽後260日) 3回目分開花:2006年3月29日から 開花株ポット増し:2006.6.18

(備)1回目と2回目のタネ蒔きは発芽こそしたがその後ダメになった。念のために残しておいたタネを3度目に蒔いたもの。2005年9月5日の写真の様子から、蒔いた時からこの日まで植替えせずにそのまま育てていると思う。鋸歯のある葉が見事にロゼット状をなしていたがそれも秋まで。冬越し中に丸坊主となるのがほとんど。他品種でも冬の写真はほとんど撮影しないが、そういう時こそ記録写真を撮っておくべきだったと後に思った。

粉をふくプリムラ群

以下は【世界のプリムラ】 -原種・さくらそう・オーリキュラ・ポリアンサス- 世界のプリムラ編集委員会編より、ユーラシア、北米の2大陸にまたがるAleurita節の仲間のうち、ヨーロッパに自生するおもな原種について解説する。

Primula farinosa プリムラ・ファリノサは粉をふくプリムラという意味で、世界的に最も広く分布し多くの人々に愛培されている原種である。その範囲はヨーロッパ、シベリア、モンゴル、太平洋沿岸まで10,400kmに及ぶ。冬眠芽から楕円形の葉を横向きに出して平らにロゼットを形成する。花序は相称展開し10-20個の桃がかった青紫色(まれに白、紫)で黄目入りの花を咲かせる。中心円環あり。花冠は浅い盃状で8-16mm径で異花柱花。全体に粉をふく。

■北米に入ると非常に近縁種とされている Primula mistassinica プリムラ・ミスタッシニカに代わる。アジアのものは起源が違い異種という説もある。ヨーロッパの主要な発生地はバルティック海沿岸地域と中部ヨーロッパのアルプス地帯であり、英国では北ランカシャーとヨークシャー丘陵地帯に散見される。

Primula frondosa プリムラ・フロンドサはファリノサの大型種でブルガリア北東部に限定分布し、へら形の大きな鋸歯縁の葉を叢生し厚く白粉に覆われる。ローズ、赤紫色で黄目入りの10-15mm径の花を10個ぐらい着ける。中心円環のある異花柱花。

Primula halleri プリムラ・ハッレリは古い名前の Primula longiflora で広く知られて栽培されており、増殖保存も容易である。アルプス西部からコーカサスの高地にかけて分布する。日のあたる石の多い牧草地や石灰岩の上が適地。楕円形の葉がロゼット状に展開する。一方向向け花序に20個の薄紫、青紫で黄目入りの浅い受け皿形15-20mm径で中心円環のある花を着ける同花柱花。全体に粉をふく。


誠文堂新光社刊【世界のプリムラ】から *ユキワリソウ Primula modesta についての記述はこちら
Primula farinosa Image

2006年4月6日 

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2005年9月5日 鋸歯葉がロゼット状をなす

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2005年11月6日 植替えてから3週間で冬芽がぷっくり

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2006年3月30日 越冬時、表土にはもみ殻をかけて保温

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2006年4月1日 花茎は増えないまま

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2006年4月4日 

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2006年4月4日 葉裏をみると真っ白な粉が

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2006年4月4日 

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2006年4月8日 

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