- 【原色高山植物大図鑑】より
- 「本州中部以北、北海道西南部の亜高山帯から低山帯の林縁や谷沿いなど、湿り気の多い半日陰地に生える多年草。 根茎は短く、地中を這い、ヒゲ根あり、葉を叢生。葉は長い柄あり。径5-10センチ、掌状に7-9裂、 裂片はさらに不揃いの鋸歯になる。花は7-8月、葉間から高さ15-60センチの花茎を直立、頂に柄ある3-5花つけ、 トキに2-4段に輪状になることがある。ガク鐘形、5深裂、花冠高盆形、筒部1.2センチ、舷部径1.5センチ内外。 雄シベ5。」
- 【高原と高山の植物②】清水建美著より
- Primula jesoana (オオサクラソウ)について調べたところ【高原と高山の植物②】清水建美著に記載されているエゾオオサクラソウの画像にそっくりだった。エゾオオサクラソウの学名は Primula jesoana var. pubescens で、両者の違いは、①大きさ、②葉柄や花茎に褐色の毛があるかどうか、だった。以下にそのまま記載する。
- ■Primula jesoana (オオサクラソウ)
- 学名の意味:jesoanus=北海道に産する(蝦夷の)
ポイント:葉は浅く7~9裂。葉柄や花茎に褐色の毛はない。亜高山の湿った草地に生える。高さ15-40センチ。葉身は径4-11センチ、表面とふちに細かい毛がある。葉柄は長さ10-18センチ。花は径1.5-2.5センチ、1-2輪に3-8個ずつつく。花筒は長さ約13ミリ、萼のほぼ2倍ある。果実は倒卵状、楕円形、長さ7-12センチ、萼より少し長い。北海道(南部)、本州(東北から中部地方)、固有。花は6-7月。白花が咲くものはシロバナミヤマサクラソウである。- ■Primula jesoana var. pubescens (エゾオオサクラソウ)
- 学名の意味:pubescens=細軟毛のある
ポイント:葉は浅く7~9裂。葉柄や花茎に褐色のちぢれ毛がある。オオサクラソウより大きい。北海道。花は6-7月。
2004年11月1日 親葉一枚だが毛が
2005年1月6日 葉に毛が生えているのが分かる
2005年4月10日 だいぶ葉数も増え大きくなってきた
2006年3月19日 3年目の春 かろうじてという感じ
2007年3月6日 4年目の春 ダメになるかも
2007年4月1日 ところがちゃんと開花
2007年4月1日 濃い桃紫の花だった。
2007年4月2日 すごく小さい
2007年4月2日 横顔はりっぱなサクラソウ
2007年4月4日
2007年4月5日 もう1個開きそう
2007年4月5日
2007年4月7日 5センチにも満たない大きさ
2007年4月8日 満開
2008年3月13日 開花の翌年