チェゴサングンさま

NHK衛星第2のチャングムを毎週欠かさず見ている。連続ドラマなど見ない私だけど、ご多分に漏れず、韓国ドラマにはまっているんだ。チャングムは韓国李王朝時代の宮廷女官で、王様のための料理人だ。

もちろん王様は人品骨柄いやしからぬ人物で、好感がもたれるように描かれているが、素晴らしい宮廷料理を毎日賞味しているせいか、ひどく舌が肥えておられる。その味覚の鋭さは、料理人たるや気が抜けぬ毎日だろうね。この王様役の俳優さんが、ジャニーズの何とか言うグループの山口君に似ている、と思う。(^^ゞ

チャングムはまだまだ位が下で、直属の上司はハンサングン、その上の上司がチェゴサングンという。いずれも素晴らしい上司で、チャングムは幸せものだ。こんな上司に恵まれたら才能のあるものはどんどん伸びる。チャングムが実際そうだ。少女のうちから宮廷に上がり、この中で仕事を身につけながら人間としても成長していく。上司はいわば、母親であり父親でもある。厳格な階級制度の中にあって、ひたすら料理人としての心意気と技術を磨いていくのだ。それにしても素晴らしい料理が毎回披露される。時代考証も大変だろうが、このような料理のレシピはちゃんと残っているのだろう。

あ、来週はこのチェゴサングンさまが亡くなっちゃうらしい。びぇー、こりゃ辛い。わたしもこのチェゴサングンさまが大好きだったからね。この人物は架空の人物かもしれないけど、実際にもチャングムが料理人として成功した陰には、このような素晴らしい上司がいたと思う。風流を好み、仕事には厳しいが、融通も利く。いざとなれば部下のために、自分の頭も下げる人だ。亡くなるのは惜しいよ~。次はチャングムのお母さんの親友だったハンサングンの時代だね。早くお互いがそのことに気づいてほしいよぉ。

自分は平凡な人生だけど、チャングムのような波乱万丈の人生も、後になってみれば良いと思うんじゃないかな。一度きりしかない人生だものね。あ、そうだ、チャングムの後で放送される「豆辞典」で、李王朝時代の身分階級の事が紹介されていた。一番上の貴族階級は両班と書いて、ヤンバンというそうだ。これこれ・・・・夫の友達のチョンさんはこのヤンバンだそうである。すごいね~。しかし、貴族が貴族であるために下の階級のものからも敬われる身分であるためには、きっと並々ならぬ努力をしていたと思う。超がつくほどのエリートであるチョンさんだって、学生時代は、勉強ばかりの毎日に「辛い辛い」と思っていたそうだ。こんな風に努力をしたものが最終的には勝つ。それはいつの時代も同じなんだね。