シュピルマン

昨日は「戦場のピアニスト」の映画を観てきた。場内は満員でレディースディだったせいもあって、女性とくに中高年の女性が多かったように思う。(自分もそうじゃないの~(^^ゞ) チケットを買ったのが開始10分前だったので、前から3列目だった。でも別の日に出直す気もしなかったからその席でも我慢したが、後半は流石に首が痛かった。

内容は言わずと知れたナチスによるユダヤ人の迫害であるが、映画では淡々と月日が流れユダヤ人たちのやるせなさが次第に怒りに変わっていった。、、、目の前で肉親や友人を殺され(それは人間の尊厳を打ちのめすようなやり方だ)、次は自分の番かとびくびくしながら毎日暮らす。そんな惨事が続く日々を忘れ、考えないようにしないと、生きていこうという望みを無くす。主人公であるシュピルマンはピアノへの情熱が生きることへの執着となっていた。

自分にはこのような何かに対する情熱がないから、この状況では生き抜こうという情熱は維持できないかもしれない。子どもが小さい時なら、この子のために死ぬことはできないと思うだろう。、、だけどもう成人した娘だから、一人でも何とか生きていけると思うし、、、。自分の一生をかけて情熱を傾けられる何かを見つけられた人はうらやましい。

映画の最後にキャスティングなどの文字がスクロールして出るが(あれをなんというのだっけ?)、驚くべきことに早々に席を立つ人は誰一人としていなかった。最後にオーケストラとシュピルマンのピアノの演奏があったからだが。、、、、映画の終盤にドイツ人将校に「ピアニストなら何か弾いてみろ」といわれて演奏するシーンがあるのだが、あの曲はなんというのか。コマーシャルでもさんざん流れているが、題名はわからない。最後に挿入曲の題名がテロップで出ていたが Chopin …… Sonata No.14 ……. くらいしかわからなかった。いい曲だったなぁ、CDを是非見つけたい。