チュモン

最近チュモン朱蒙のDVDを貸して下さる方があったので、「せっかくだから見てみるか^_^;」てな感じで見始めた。それがなんと1時間物で全81話もある。韓国MBCってのは日本のNHKみたいなとこか?毎回放映時間は少し異なるがコマーシャルなしの正味で1時間数分はある。フジテレビでやってたようだけど、戦争物なのであまり見る気はしなかったのだが、いざ見始めたら断然チュモン王子のファンになっちゃったよ。(^^♪


毎日3-4話見るとしても20日以上かかる。こればっか見てるので家事は何もしない。(ハハ、今に始まったことじゃないけど) 設定は紀元前100年頃。そのころに、既に大陸ではこれだけの統制された国家や部族があったとはねぇ。中国4000年の歴史はすごい。が、これは韓国の歴史ファンタジードラマだそう。内容的には、古代からあった古朝鮮(コジョソン)の土地を漢から取り戻し、散り散りになった民を救うという物語。

ドラマでは国王の威厳ある寛容な態度、そして長幼の序、いくら戦争続きでもこういったことが守られているからこそ、視聴率(人気)も上がる。こういうことは儒教の基本的考え方なんだろう。ドラマ上では天地の神を崇拝している。あがめるものは何であれ、今のへなちょこな日本よりもよほど素晴らしい思想があったね。でも本当は、ソン・イルグクがカッコいいから見てるだけだよ~~(^O^)/

それにしても数話もみるとこのソン・イルグクは絶対ジーミソ超えてるな、と思ったらやっぱそう。撮影当時でも35-36歳だった。壮年期までも演じるからだろうが役者とはすごいもんだ。劇中、少年から青年への成長過程は自分の子を見るようで微笑ましく好もしかった。また、王家の第三王子という育ちの良さはどこまでもついて周り、どんなピンチであろうとも品性好もしいのだ。だからファンになっちゃうのよ。

しかし、永遠の課題・・・本当の優しさとはなんだろう?と自問する。チュモン大将は自分の味方なら下っ端の兵にまで気配りするが、敵方の兵には容赦はしない。相手にもいとしい家族があるだろうに。。。。そう思ったら私はやっぱりバッサリ切れないな。私は戦争には向かない。戦国時代には生きられなかったろう。

悪の枢軸のような王妃とその第一王子でさえ、根は優しく、自分の味方に心配りを忘れない。そして第一王子ばかりか王でさえ、敵となったチュモンの妻子や母(王の側室)には情けをかけてなかなか殺さないのだ。これぞ男よ。また、そうじゃなきゃストーリーが面白くないもんね。敵方にも良いところがあるからこそ、視聴者はやきもきするんだよ。私は、長子であるがゆえ、いつも努力しているテソ王子も好きだし、王子たちの事を思って画策する王妃も好きだ。ちょっとおバカで自分勝手な第二王子だって本当は両親や兄が好きな若者で、いつも王や家臣や兄、母に認められたいと画策するところが憎めない。

何が争いの原因かって、すべては権力のせいなのだ。権力を持ちたいからこそ争いが始まる。権力なしではこの戦国時代、自分の好きな人や家族、ひいては自分をも幸せに出来ないし、守れないのだ。あぁーよかった、戦国時代に生まれなくて。(^_-)-☆

それにしても役者はみんなすごい。しっかりした鞍無しに馬に乗るのだ。女優も俳優も並足だけじゃなく速足や駆け足もありだ。殺陣のシーンでは、バク宙はとてもソン・イルグクには無理だろうから吹き替えだね。あの鎧だって、衣装として軽く作ってあるとは思うがそれでアクションシーンはけっこう疲れるだろう。ああー、でもソン・イルグクのあの官服や軍服の凛凛しいお姿、ため息でる。