Iris chrysographes forrestii ‘Black Night’というのを、以前にTMで注文してタネを蒔いたことがある。しかし全く発芽せず。TMのカタログ写真では黒い花に見えたが、図鑑で見ると普通の青というか紫の、アヤメに似た花だ。学名によれば園芸名が’ブラックナイト’とついているので、黒花かそれに近い色の選抜種かもしれない。今日現在、TMのカタログをみてもクリソグラフェス種はラインナップされてないので、発芽しなかったのは今でも惜しまれる。
そして昨日偶然に、図書館で世界のアイリス(日本花菖蒲協会編 誠文堂新光社)という本を見つけたので読んでみた。そもそもが、ネットで何かを検索していてブラックアイリスIris nigricansという花を見つけてしまったのだ。それで、自分も以前に黒いアイリスを蒔いた(前述)ことを思い出した。それが発芽しなかったこともあるし、写真の花色に惹かれ再挑戦したいと思うようになった。まずはどんな場所に自生しているのか調べてみるため、原種が掲載されている本があるのか、アマゾンでも探していたところだった。
あの時、ネット検索で何を調べていたんだか今ではちょっと思い出せない。(?_?)・・・検索って、こんな風に思わぬ方向に行ってしまって、肝心なことを調べ忘れることが私は多い。だがこういった寄り道がとても面白いことに発展していくこともある。今回もそう。Black Irisで検索すると、Iris petranaというブラックアイリスは、Flora of Jordan(フローラオブヨルダン)によればヨルダンの国花だそう。
ヨルダンの気候を調べると、四季があるが春と秋が非常に短い。冬場は雪が降ることもある。1年を通して乾燥している。と、「地球の歩き方」に出ていた。黒花ということもあるが、中東の過酷な地に自生するアイリスってどんなだろうと思いを馳せ、断然タネがほしくなった。アヤメ科のタネ蒔きは今までの経験から比較的発芽も良好だし、タネから育てれば日本の気候でもなんとか折り合いをつけることができるかも。やってみる価値ありそうよ。(^_^)v
さて、上記図鑑によれば、クリソグラフェス種Iris chrysograpesが含まれるクリュソグラペスの仲間は、以下のように出ていた。
クリュソグラペス亜系Sub-series chrysograpesは世界に8種あり、交雑種と思われるものを含んでいる。湿地や山の斜面のくぼ地など水分の多い所に多く自生し、花の変異性が大きい。おもに四川省や雲南省を中心とする地域に分布し、アヤメに近縁だが染色体数が異なる。
そして、クリソグラフェス種は前述したように、図鑑を見ると花色はアヤメのような紫。せっかくタネを蒔くんだったらやっぱりブラックアイリスがいい。と、タネの販売サイトを探すも、希少で絶滅危惧種なのかタネは見つからず。アイリスの協会に入ればタネ交換もしてもらえるようだが、ブラックアイリスのタネがそう簡単に入手できるとは限らない。とりあえず、黒花のIris nigricansのタネをB & T World Seedsにリクエストしておいた。あくまでもリクエストで、注文ではないからいつになるのか、また、入手できるのかも定かではないが。
ブラックアイリスの検索結果で出てきたIris nigricansやヨルダンの国花のIris petranaは、上記図鑑で以下のように記述され、オンコキュクルス亜節Subsection Oncocycusだとわかる。ますます楽しみだ。
オンコキュクルスの仲間の特徴は、下花弁(外花被)よりも上花弁(内花被)が発達し、ドーム状となるものが多い、通常、下花弁の中央には暗色のマークがあり、これを「オンコ・スポット」と呼ぶ。中東を中心にオンコキュクルス亜節は分布し、どれも1茎1花しかつけない貴重種である。下花弁基部にヒゲをもち、仮種皮(アリル)といわれる白い首輪状の突起物が種子にある。
仮種皮(かしゅひ、かりしゅひ)とは種子の表面をおおっている付属物。種衣とも呼ばれる。花の珠柄(しゅへい)または胎座(たいざ)が発達して種子の外側を覆い種皮のようにみえる構造。
一般的な植物の果肉は子房壁に由来する果皮が多肉化して形成されるが、仮種皮を果肉として発達させる果実も存在する。例としてイチイ、ドリアン、リュウガン、ザクロ、アキーがある。Wikipediaより