明王寺さんは藪の中にあって静かなお寺だった。また、墓苑も併設されて敷地は意外に広く、檀家は代々金持ちか。立派な本殿に庫裏、お堂なども静謐な中に端然とした趣で建っていてなかなか迫力あった。そして庭は隅々まで手入れが行き届き、ウメの古木も風格を表していた。
お大師様も懐かしく。
たくさんの数集めて奉られていた石仏だか、永代供養の墓石だか。古いものなんだろう。今どきは墓苑経営の破産もあるので永代供養もままならないと聞く。私は自身の供養についてもうどうでもいいが、後に残って供養を続けたい親族にはどういう思いか。代々供養し続けるとは子々孫々までも繁栄していないとできない事ね。
これより下は武家屋敷の写真
侍はポロリと花首から落ちるツバキを嫌い屋敷に植えないと聞いたが、庭のあちこちに植わっていた。個人的には、その潔いところが侍の生きざまにも似ると感じるが。
屋敷の裏庭にはちょっとした菜園が作られていて、天下泰平のご時世には侍も出来る時には自家菜園で自給自足していたらしい。
これより下佐倉市 旧堀田邸
広い芝庭に、松、大きな灯篭、百日紅などですごいのだが家の復元の時にそれらしく作ったものでしょ。庭は無料で出入り可。屋敷は有料観覧。
内装は質素簡潔で武家屋敷の風情を受け継ぎ、ところどころに意匠を凝らした設備があって重厚さも感じる。しゃれた釘隠し、ガラス戸の桟が面取り、地袋の引き戸の引手に七宝焼き、引き戸や壁紙にインド更紗、廊下の天井に網代編みとか。ゴテゴテしすぎてない、さすが元武士の伯爵らしい。