寝た間は仏

『寝た間(ま)は仏』と、その昔、母に言われたことがある。
人は寝ているあいだ、どんな人でも仏様と同じ。
・・・だから大切に接しなさい、というような意味だと思う。

兄弟ゲンカをしても、夫婦で口論しても、他人とトラブっても
相手が寝ている時に仕返しをするのはフェアじゃないってこと。
もっとも、殺そうと思っているんだったらこのことわざも通用しないね。

近頃のニュースときたら、こんな怖い話ばかりで耳をふさぎたくなる。
朝夕はテレビをつけっぱなしで家事をすることが多いので、
聞きたくも無いニュースだって耳に飛び込んでくる。
座ってテレビニュースを見ている時間がないから、聞きながら家事をするのだが。

寝ているあいだに人を襲うというのは
逆襲されずに確実に相手を抹殺したいという思いがあって、
相手への憎悪がそうとう強いのだろうが
どうしてそうなる前に距離をおくことができなかったのだろうか。

以前より増幅していた憎しみから、ちょっとしたことをきっかけに
我を忘れて相手の抹殺を謀る・・・・
他人の存在を否定するなら、自分も否定されるのはいうまでも無い。
『天網恢恢、疎にして洩らさず』
復讐を遂げたとしても、それが犯罪ではいずれ自分自身も実社会から抹殺される。
復讐は何も生み出さない。必ず自分に返ってくると思う。
その復讐したいと思う心をなんとか他の気持ちへ転換しり、忘れたり、
要するに、上手にストレス発散しなくちゃ、ね。