李王朝の末裔

昨日の新聞に『李王朝の末裔死去』という小さな記事が出ていた。チャングムアンコール放送の事もあり、凡人には関係ないけど読んでみた。(以下抜粋)

朝鮮李王朝の末裔の李玖(イ・グ)氏が心臓麻痺のため、16日に東京都内のホテルで死去。享年73歳。李玖さんは李氏朝鮮の第二十六代国王、高宗の孫で旧皇族梨本宮家出身の方子(まさこ)さんの二男。李玖さんは子どもがいなかった。日韓併合(1910年)の日本統治下、日本は李王朝に皇族を嫁がせる政略結婚を行い、李王家を「皇族扱い」とした。

・・・・とまぁこんな感じで経歴が続くが、なんとこの李玖氏は米国に留学し、マサチューセッツ工科大学建築科を卒業している。びぇー、なんとまぁ優秀な方だったんでしょうね。マサチューセッツ工科大学(MIT)といえば有名な工科大学で、ノーベル賞受賞者など世界的な科学者や工学者を輩出している。

私がこのMITでピンときたのは、立花隆著の『宇宙からの帰還』で知ったことだが、宇宙パイロットの何人かがこの学校出身だったこと。『宇宙からの帰還』は、あのアポロ11号で初めて月に降り立ったパイロットを帰還後にルポしたもので、パイロットたちの心のあり様、変化などが書かれ、私にはとても難解であった。この本はルポルタージュという分類になるのか、はたまた宗教哲学という分野になるのか。。。。著者の立花隆は東大出身で、出版社在籍中に書いた田中角栄のルポで有名な人だよ。

今、放映中のチャングムに出ている王様の中宗も、直系の子孫が500年あまり後に途絶えるとは考えなかったに違いない。脚本の中の中宗は一般市民のことも考えるとても良い王様で、この後の李王朝の繁栄もうなづける。善悪の差を際立たせる脚本だから、悪い人は徹底的に悪く、良い人は良い。でも若い頃のチェサングンは、チャングムの母の毒殺に関わったとき、「そこまでしなくても・・・」と泣いていたっけ。こんな可愛い時期もあったのに、今は憎らしくて仕方ない人物だよー。栄枯衰勢物語だね。