江月水仙ロード

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昨日の土曜日、曇りがちではありましたが、鋸南町の江月水仙ロードへ行ってきました。午前中はほとんど曇りで、冷たい風にごこえながら歩きました。道はすべて舗装されており、なだらかな坂道を上り下りする程度で高齢者にもやさしいハイキングでした。

頂上付近でお地蔵さんが二体ある御道というところが一番の見晴らし場所で、晴れていれば富士山が、山間に少し見える海の上にぽっかり浮かんで見えるらしいです。絶好の富士見ポイントのはずでしたが、残念ながら曇っていて見えませんでした。

水仙ロードの周辺は、田んぼが少しと食用の菜の花畑や梅(あるいはプラム)などがある集落で、ところどころに観光客相手の切り花売り場が作られて、おもにお年寄りが店番していました。私たちは御堂の少し手前にある辻で花売りをしていたおじいさんから、スイセンの切り花と球根を買いました。「球根は植え付け適期じゃありませんが、いいですか?」と聞かれましたが、地植えでも増える丈夫なスイセンのこと、私は迷わず「かまいませんよ~。」と答えました。

切り花はその良い香りをたっぷり楽しみたいので5束買い1000円、球根は六球で300円でしたが、球根も切り花もおまけしてもらいました。どうもありがとう~。とにかく、休耕田や山の斜面、田んぼの畦、道路脇などにもスイセンがびっしり植えられていてるので、花期が長く、まだ1か月以上花がみられるのではないかしらん。すばらしい香りに酔いながらのんびりお散歩気分です。農家の庭や垣根、建物周辺なども観光客からみられるのを想定してか、いずれもきれいになっており、素晴らしい集落美です。 ・・・こんな言葉があるのか?造語ですよ。ここに住みたいと思ったくらいです。

最後の写真はソテツの実なのかと思いましたが、検索したらソテツは雌雄異株で、このオレンジ色に見えるのは雌株につく胚珠というものだそうです。胚珠は秋から冬にかけて成熟し、長さ4cmほどの赤色の種子になるとかいてありました。かなり珍しいので私はびっくりしましたが、江月周辺ではこのソテツ、食用菜の花、ハランなどの栽培農家もあるらしかったです。杉林の下草に、びっしりとハランが植えられているところもありましたし、このソテツも畑になってたくさん植えられており、営利栽培のようでした。

ハイキング中、犬をかわいがってくださる方々にも出会い、レディもたくさんなでてもらったり声をかけてもらったりした。その中でも「何歳ですか?うちにもゴールデンがいたんですけど、去年亡くなったんです。」と声をかけてきた奥さんがいた。7歳半ですと答え、「何歳で亡くなったんですか?」と尋ねると8歳でということだった。

「お寂しいですね」と言ったら「えぇ、さびしいです・・・」と返事が。私はスイセンの切り花を買っていたのでその後はお話しなかったが、娘の話では、あとからその奥さんの娘さんも来て「エレナにそっくり!」と言ってレディをなでてくださったそうだ。そして、二人してレディをなでながら涙を流していたとか。。。

ペットロス症候群とまでいかなくとも、家族の一員だった可愛いペットが亡くなれば、しばらくはさびしくて仕方ないのだ。私も経験がある。猫のプー太郎が死んじゃった時、2-3ヶ月はさびしくて仕方なく、家族が出かけた後は思い出すたび涙が出てきて、何もやる気がしなかったっけ。

あれ以来、私はなるべくうちの犬や猫に思い入れを持ち過ぎないように、と心がけてきたつもりだ。でも、何年も一緒に生活するうち、やはり、心の中でこの犬や猫たちが多くを占めるようになる。毎晩一緒に寝ていれば、もう自分の子どもと同じ。いずれ訪れる別れに、しっかり覚悟をきめて一緒に住まなくてはならないと思った。