稚木の桜(ワカキノサクラ)

稚木の桜(ワカキノサクラ) 018 くらちゃんから
稚木の桜(ワカキノサクラ) 018 実生苗 くらちゃんから
5号スリット鉢に植え付け:2021.4.22

稚木の桜(ワカキノサクラ)
成長してもせいぜい樹高は三メートル。ヤマザクラの変種であるという。

ラベルは「稚木の桜 018」と書かれていた。
これがれっきとした品種名だった。

大きくなったら困ると思ったが成木となっても小さいままの桜だそう。

嬉しいわ。くらちゃんいつも有り難う‼️
来年には咲くかも?って、期待しちゃうわ☺️

018とは2018年の実生の意味で、2019年に発芽したものだとのこと。
今年で3年目を迎えたくらちゃんちの実生株でした。くらちゃん、ご連絡ありがとうございます。

(以下は、国立研究開発法人 科学技術振興機構というサイト様から引用したものです)

ワカキノサクラは独立種,ヤマザクラの品種,ヤマザクラと区別されないという3つの異なった見解がこれまでに示されている。比較してみると,ワカキノサクラは分枝様式および葉形成がヤマザクラとは大きく異なり明確な区別が可能であるものの,核ITS領域に基づいた分子系統解析ではヤマザクラに近いことが分かった(Iwamoto et al.in prep.)。これらのことからヤマザクラの変種ランクと認めるのが良いと思われる。これまではワカキノサクラはサクラ属Cerasusの下での学名がなかったため, Cerasus jamasakura (Siebold ex Koidz.) H.Ohba var. humilis (Makino) Iwamoto & H.Ohbaとした。

(以下は、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所というサイト様からの引用です)

‘稚木の桜’は、高名な植物学者の牧野富太郎が1906年に高知県産の標本をもとに学名を記載しました。冬芽から伸びたシュート(枝)の多くが花と葉をつける混生枝となることが大きな特徴です。ふつうのヤマザクラのシュートは花だけをつける生殖枝と葉だけをつける栄養枝とに区分されますので、混生枝をもつ‘稚木の桜’はきわめて珍しい存在です。

以前は高知県などで野生個体も報告されていましたが、現在では、牧野が名付けた元となった株から接ぎ木や種子によって増殖された系統が各地の植物園などで栽培されているだけです。ところが、高知県大月町の月光桜と名付けられた名木のヤマザクラの実生苗を育苗したところ、花と葉をつける混生枝をもつ2年生の実生苗が2株確認され、‘稚木の桜’と同定できました。

この新たな‘稚木の桜’の再発見は、栽培品種として認められるような突然変異が、サクラの野生集団中に存在することを示しています。そして、多様な変異をもっている野生集団が、遺伝資源としていかに重要なのかを物語っています。この貴重なサクラは多摩森林科学園で育成されており、数年後には一般公開する予定です。