讃岐一国参り 第66番札所 雲辺寺

第六十六番札所 雲辺寺(うんぺんじ) 4月2日日曜日

【墨書】
右上: 奉納
中央: 梵字 千手観音
左下: 雲辺寺

【ご朱印】
右上: 第六十六番
中央: 変形印で梵字三文字
左下: 巨鼇山(きょごうざん)=一行目 雲(うん)=二行目 邊寺(ぺんじ)=三行目

鼇(ごう)の漢字を調べると以下の通りだった。

読み
(音読み)「ゴウ」
(訓読み)「おおがめ」
意味
おおがめ。おおうみがめ。仙山を背負うといわれるかめ。

 
 

4月2日行程
民宿青空屋6:15発 → (予定:2時間38分4.3K、実際:2時間35分) → 66番雲辺寺8:50本堂着 ロープウェイ9:20発 山麓駅9:27着 → (予定:1時間50分5.5K、実際:1時間25分) → 豊稔池石積みアーチダム10:52着 昼食後11:17発 → (予定:32分2.1K、実際:30分) → 谷上教育センター11:47着発 → 車のお接待を受ける12:10ごろ → 琴弾公園駐車場12:27着


上:青空屋さんを出て10分位は薄暗かったが、四国のみちへの分岐付近では明るくなってきていた。白い棒が立っているが、そこを左折して山に登っていく。


上:車道を横切ってまた山道を登る。


上:一升水


上:だいぶ登ってきて、見晴らしのある所から海のほうの集落を見る。たぶん、観音寺方面だと思うが。


ガーミンウォッチによれば標高600メートルを過ぎたあたりから雪がちらほら。ここ(直上の写真)はもっと先の分岐点でタンカがあった。チベットへ行ったときに現地ガイドさんがこのような旗をタンカと言っていたが、ウィキで記述のあった仏教五色のことか。ここまで急登でずいぶんバテた。この後も登りは続く。山頂近くでは15センチ以上積もっていて、だれかの足跡はツルツルに凍っているし、未踏の雪を踏めば靴が濡れるし、道の端も分かりにくいので崖に落ちたらとヒヤヒヤ。雪の山道を歩くのは初めてだったし結構大変だった。

上の写真の場所を特定したいと帰宅してから思ったが、スマホもニコンのコンデジもGPS付いているのに切れてる。山門や本堂ではGPS位置情報がちゃんと入っている。山の中ではどちらも役に立たず。

ガーミンだってうっかりするとGPS切れていて気が付かないとそのままだが、気が付いて改めてGPS探索すると繋がることも。だが、後で航跡をたどってもそのポイントでの時間が分かっていないと特定できないのだ。ふ・べ・ん!ポイント地点登録できるのだが、たしか100件でいっぱいになり一度目の遍路で途中から役立たずに。その後デフォルトにしたりしてまた1からポイント登録できるが、自分の知識不足もあって道具がうまく使えないのでどうでも良くなった。しかし、日常生活でも使ってGPSのポイント地点登録は今後なんとか使いこなしたい。

麓からずっと変な匂いがしていたが雪が見えるようになってからしなくなった。標高500-600メートルを過ぎたあたりでその植物はなくなったのだな、と思った。それまでずっと何の花か見つけようとしたが私には分からなかった。それがkeiさんにお会いして散策しているとやはり同じ匂いがしたので「何の匂いですか?」と聞いてみると、ヒサカキということだった。keiさんはさすがによくご存じです。

「この木です」と、教えられた木には私も見覚えがあった。子供のころに見たことあるし千葉の里山でも見かける。ただし、この匂いを嗅いだことはなかった。1本や2本じゃないんだなこれほど匂うということは。常緑の小高木で5ミリほどの白っぽい壺型の花が下向きにたくさんつく。そう言えば雲辺寺の登山道途中にヒサカキについて書かれている看板があった。時間にゆとりが無くて一瞥で通過したが。あ~、この木について書かれていたんだ。今まさに開花の真っ最中で匂いがプンプン。看板をよく読むんだった。
 
 

上:五百羅漢


上:雲辺寺山門 額は巨鼇山


上:本堂へと行く厄除け坂(石段)には左右分かれて女坂と男坂があったが、その手前で雲海が見えた。巨鼇山という山号からこの雲の海を大亀が泳いでいるシーンが思い浮かぶ。


上:雲辺寺本堂


上:おたのみなす


上:雲辺寺 大師堂


上:雲辺寺 釈迦根搬像 お釈迦さまも雪の布団をかぶって寒いでしょ。


上:雲辺寺ロープウェイ 山頂駅から下を望む

五百羅漢方面から登ってきたが本堂に行くのにやはり山門から正規順路でお参りしたい。山門の前には地元の方(おばあちゃん)たちのお接待が待ち受けていた。もちろん遠慮せずに餅2個入り1袋を丁寧にお礼を言っていただく。しかし横に「お礼」と書いた紙が貼ってある空っぽの缶の箱が。。。「ん?」と思ったが問いもせずお礼に100円入れた。あちらも拒否なさらなかった・・・ので、そう言うことで良かったんだろうね。あるいは2個だから200円入れたほうが良かったか。とにかくこの寒い中、早朝からありがとうございました。

ロープウェイの待ち時間にこのいただいた餅をロープウェイ職員に断って店内で食べた。硬かった。前の日に作ったんだろうね。そして昨日は雪だもん。逆に、冷めても硬くならない餅は餅じゃないからこれは本当の餅で美味しかった!御馳走様。お接待ありがとうございました

4月になって、それも四国で雪が降るとは思っていなかったが、手がかじかむと危ないのでアシックスの冬用手袋(スポーツオーソリで高かったが)を持っていった。結果として大いに役立った。ホームセンターで買ったネックウォーマーも、H&Mの耳まで隠れるニット帽(セールで300円しなかった)も、ユニクロの薄手ダウンも役立った。

そして今回のお遍路でも二日目にして大きな問題発覚

自分で作ったエクセルの行程表では青空屋さんから雲辺寺まで2時間という予定になっていたのに、実際は2時間35分かかった。これでも随分急いで登ったのに!マップソフトでシュミレーションし、シルバのマップ距離測定器で測って計算したし。おかしいわ。。。

しかし、よく見ると何しろ印刷したのが古い第何刷か不明だが2月22日付だった。私は何回か印刷しなおすことを考慮に入れ、混乱を防ぐためにエクセルにNow関数とページ数を入れている。何刷もした中でどこをどう間違ったか古いほうのPDFを持って行ったようだ。ばっかじゃないの自分!

だが最新上書きした3月30日付エクセルもPDFも自サイトにアップしておいたので問題はクリア。

それでも歩行中はスマホの小さい文字を見直す余裕がなくて詳細はどうでもよくなった。ピンチで大きくできるのにやる気しなかった。自分の記憶でそれほど変更がないだろう行程はこの古い行程表で我慢。プリンタを借りることができればいいがそうまですることもないわ。これ以降、自分のドジさに自戒を込めて5時までの納経時間が迫っていないかぎり、あまり予定表に惑わされないようにした。

雪でロープウェイが動いてなかったら困ると思ったが、そんな時こそロープウェイでの参拝よ。ロープウェイ会社は稼ぎ時。上では息も白かったが下りてきたらやはり春だ、陽の光が暖かい。雲辺寺を早々と後にしてロープウェイで下った後、山麓駅からキョロキョロと道を探しながら谷上教育センター方面、豊稔池石積みアーチダムへと向かう。

途中、バンの若い男性から「上のほうの雪はどのくらいありましたか?」と聞かれた。後部座席には小学校中学年位の男の子が見えたので「こちらから登ったんじゃないですが15センチくらい積もってました。お子さんいるのに大丈夫ですか?」と返事した。若いお父さんはどうしても登りたいふうだった。登れないことはないが私だったら靴を濡らしてまで登らせないが。まだ9時半だし、標高は900メートルほどだし、迷う道じゃないし、アイゼン使うほどじゃないし太陽も出て暖かいし、訓練にはちょうど良いのかも。