讃岐一国参り 第76番札所 金倉寺

第七十六番札所 金倉寺(こんぞうじ) 4月4日火曜日

【墨書】
右上: 奉納
中央: 梵字 薬師如来
左下: 金倉寺

【ご朱印】
右上: 四國第七十六番
中央: 変形印 梵字
左下: 僧綱(堂?)所

4月4日火曜日の行程
善通寺いろは会館7:40発 → 76番金倉寺8:45着9:08発  → 郵便局ATM9:15発 → お接待に手作り陶器地蔵をいただく → 77番道隆寺10:15着10:30発 → keiさん宅訪問11:00ごろ → 里山散策(ミスミソウ見学)keiさんとお別れ交差点下車15:04発 → 78番郷照寺15:43着16:04発 → 坂出プラザホテル前ローソン17:00着 → 坂出プラザホテルチェックイン17:09着

下:山門 サクラがやっとほころびかけてきた。

下:山門の額は雞足山 (花押は読めないが)

下:何かの大木
でも写真に撮らなかった「乃木将軍妻返しの松」のほうが有名だった。公式サイトでそのいわれを読んでみると師団長に就任した日に面会に来た奥さんと会わなかった理由を、寺は不詳だとしている。

・・・これを読む前は「部下に配慮して会わなかった説」を信じていた。殉死した人だから自分に厳しい人だとは思ったが。。。

「別に会う必要はないでしょう」と返事したという事実からだけでは、確かにはっきりしない。その気持ちを想像するのは個人の自由。

下:本堂

下:本堂の額は瑠璃閣 願供養念珠はゆっくり回すと上からカタンカタンと念珠が一粒ずつ落ちてきて響く。その乾いた音に心が妙に落ち着く。一周すれば一回お経を唱えたのと同じになるチベット仏教のマニ車みたいだと思った。

下:大黒天 良く写真を見ると柱に「金箔の貼り方」が書いてあるので本物のゴールドだ。良かった触らなくて。。。

下:祖師堂(大師堂)

祖師堂(大師堂) 中央に智証大師さま、向かって右側に伝教大師さま、左側に天台大師さま、右奥に弘法大師さま、左奥に神変大菩薩さまと、四国霊場で唯一五祖師を安置する祖師堂です。(金倉寺公式サイトより)

 

下:お接待でもらった手作り地蔵さん(焼き物)
金倉寺さんを出て郷照寺さんに着く直前の住宅街で、見通しの良い直線道路を行ったり来たりする年配の男性がいた。私の数十メートル前を行くお遍路さんに声をかけていた。

そこまで行くと中年男性を家の中から呼び、私に近寄る。確か、、、「息子が作ったものですが安全祈願に」といってこのお地蔵さんを差し出された。私の親指ほどのもので、背中には衣装を表すのか白化粧もしてあった。「あら可愛い、ありがとうございます」とありがたく受け取った。

その息子さんは知的障害があるようだった。後でよく見ると焼き物の底は穴が開いていて「77番札所道隆寺 参拝記念にどうぞ」と書かれた紙が入っていた。

このお地蔵さんが、道隆寺さんのとある場所にいっぱい並んでいた。私は置いて帰ることはできず家まで持ち帰り、今は仏壇に。たくさんの人のお陰で無事にお遍路を完遂することができた。感謝です。

この年になるといつも思うが、ご厚意とはいえ物をもらうのも大変だ。形の残る物はいずれ処分される。自分以外の人が処分するか自分が処分するかの違いだけ。今、家にある仏壇でさえ位牌でさえ私が死ぬ前にはしかるべき処分をするつもり。残るのは思い出だけでいい。