上:植物の写真だと、どうしてもそばに寄って精細に大きく撮りたくなってしまう。マクロの呪縛よ。なかなか物語性のある風景写真にできないのが悩みだ。この写真はなんとか青空にほうき状の枝先の雑木が斜めに半分入って副題となり、主題のロウバイはくっきりピント合い、かろうじて質感が分かる程度の大きさになった。奥の雑木は少しボケて105mmレンズでの圧縮(引き寄せられた)効果を感じ、ロウバイが主役と分かるが、風景写真とは言えないな、と。。。
上:萩原先生の動画DL権付き電子書籍の動画のほうにあったサクラの写真では、大胆なサクラの前ボケがあった。画面の大半を占める前ボケが枝垂れたサクラで、主題となるのは数十メートルも離れた池の対岸に咲くサクラだった。主副逆転のような面積だったが、ほわっとしたサクラの前ボケはとても素敵だった。
私もそんなのが撮りたいと思ってこの宝登山のロウバイでも探した。が、こんなのしか撮れなかった。主題が山並みになってしまってロウバイは?この黄色いぼやっとしたのがロウバイなんて説明しなきゃ分からない。やはり主役にピントを持ってこなきゃね。
上:後から良く見直すとこれが一番いいかな。小さくなってしまったが山が中央に入って、右の大きいロウバイは白い幹も入りしゃっきり、左上からかぶるようにまたロウバイの枝が入って完成。ただ、マイナス1.3補正しているのは何故だったか。たぶん左下の山並みあたりがハイライト点滅していたせいだと思うが思い出せない。C-PLつけていたと思うのに。
上:たくさん撮った中でもロウバイが主役で風景写真っぽくなったと思う一枚。前ボケにロウバイ、奥はくっきりロウバイの群生、そして並んだ針葉樹に青空に白い雲と、私としてはすごく自分の成長を感じた写真。今回の中で一番いいかな。
上:これは、山並みを入れ構図として風景写真と言えると思う。ただし、たくさん要素を入れすぎて自分としてはうるさ過ぎると感じてもいる。青空に黄色いロウバイを一枝、もうそれだけで絵になるのになんでこんなにてんこ盛りにしなきゃいけないの?と。だがロウバイだけじゃロウバイの観察写真になってしまうので、今日は風景写真を撮りに来たんだぞ、とPCでの峻別の際に自分に言い聞かせた。
また、水平が合っていないため気持ち悪く感じた時は、撮影時に水準器で合っていてもモニター上で見せかけの水平に合わせて撮影して良いと言われた。編集でもCaptureNX-Dにしろ、Lightroomにしろ、ソフトで見せかけの水平に合わせた。周りが切り取られてピクセル数が小さくなるが。
上:Lightroomで編集やりたい放題。V字のロウバイの幹は黒いシルエットになっていたが、シャドウを上げて、カラーミキサーとかいうので山の青味を強く、ロウバイの黄味も鮮やかにした。水平は撮影時に合わせたつもりでも、山が右上がりに連なっていてそこだけ切り取れば水平がくるっているように見えて落ち着かなかった。そのため水平を補正した。
上:もう荷物をたたみかけていたら、先生がこんな風に木の影が写せますよ、と声を掛けてくださったので慌てて私もそこで数枚撮った。が、もう集合時間で気持ちが焦りうまく構図に集中できなかった。逆光で影は濃くなっていたが、その直前からアクティブDライティングを強めに設定していて、忘れてそのままだった。だから影は薄く写っていた。この時にもよく撮影画像を確認していればすぐ気づけたはず。PCで撮影情報を見て、初めて気づいた。よって編集した。