Hydrangea arborescens ‘Annabelle’

Hydrangea arborescens ‘Annabelle’
ヒドランゲア アルボレスケンス ’アナベル’ (アメリカノリノキ)

梅雨入りしたが思ったほど降らない日が続く。でも、降れば降ったで大きな頭のアナベルは枝がしなだれてしまう。あげく、風でも吹けば葉っぱはベロベロ、枝は倒れたり折れたりと散々なことに。だからその前にいっそ室内で楽しもう、とたっぷりある花の枝を12-13本切って花瓶に活けた。

私はほとんど庭に咲く花を生け花にしないが、たまに活けるとしたらバラアジサイくらいかな。一日花じゃ活けてもしょうがないし、多年草で花持ちの短い(開花期間の短い)植物が多いからだ。だが本当はもったいなくて切れない。それでもアナベルを生け花にするのは、この花が60個以上とたっぷり咲いているから。

問題は水切り。いつも料理用ボールやステンレス洗い桶など、深さはせいぜい15センチ位のもので水切りするが、残念なことにすぐにしおれてしまうことが多い。で、今回は無難に検索してみた。すると、①水切りは深めのバケツなどに水をたっぷり張った中で②下の方から10-15センチほども(長めに)切り戻すのがコツとか。

深い水の中で切るのは浸透圧で勢いよく水揚げさせるのが目的。そして、10-15センチも長く切り戻すのは、茎の中に空気が入らないようにするためだからとか。いずれも聞き知ってはいたことだが、それほど重要に考えずいつもしっかりやったことがなかった。またその他にも、ガスコンロで切り口を焼いたりしたこともあったが、あまり効果的と思ったことはなかった。

今回は基本に忠実に深水の中で長めに切り戻し、しばらくそのまま枝を水に漬けておいた。長めに切り戻すので、枝自体を最初から長めに切っておくのは無論。それから花瓶に活け3時間もしてみてみると、水はすでに半分ほど無くなっており、花は咲いている時のまましゃんとしていた。おぉ今回は大成功。これからも、面倒くさがらずにバケツなどでたっぷりの深水に漬け、長めに切り戻すこととしよう。