アンコールワット10 オークン、カンボジア

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まだ自分の覚書としていろいろ書き残しておきたいことがあるが、そろそろこの辺でカンボジアについては終わりにしよう。これが最後のエントリーだ。

どこの国でもそうだろうが、子ども達は屈託がなく無邪気で可愛い。ここは遺跡の近くの村で、お祭りが始まるらしかった。私がデジカメで撮影しに近寄ると子ども達も近寄ってきたので、デジカメの液晶画面を見せてあげた。特に感動するわけでも騒ぐわけでもなかった。でもこの写真を撮ったあとには、「いちドル~」って手を出されたよ。観光客に慣れていて相手の方が上手ってことか。私は写真を数枚撮って、さっさとその場所を離れた。

大型テレビが木の下のテントに設置され大きな音を出していた。大人たちがそばに大きなござを敷き詰め、神様か仏様に対するお供え物を用意していた。子ども達はそれを見守り、ご馳走の準備などもあってはしゃいでいた。少し大きなお姉さん達(中学生ぐらいか)もこぎれいな服を着て正装しているようだった。

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このように遺跡周辺の人たちは、観光客を相手にすることが多く笑顔を見せることが多い。が、一歩観光客が行かないような農村に入れば、こちらが笑顔で話しかけても、人見知りで猜疑心に満ちたような目つきの子どもや大人が多かった。言葉が通じないせいもあるだろうがやはり外国人観光客に慣れていなくて、朴訥で素朴な感じがした。

シェムリアップ周辺はアンコールワットを初めとする遺跡が多く、観光客が多いのでホテルや土産物屋やレストランなどが多い。だが遺跡の周りは田んぼが広がり、観光客相手の住民は道路沿いではあるが少し入るとジャングルになってしまうような場所に住んでいる。

アンコールワットを少し離れると田んぼがずっと続き、ヤシの木が田んぼにぽつんぽつんと立っているという面白い風景が広がる。田んぼは個人の持ち物だそうだが、こんな暑い国なんだからフィリピンのように三毛作かと思ったら、乾期があるので一年に一回しかお米は収穫できないそうだ。また潅漑設備がないことから、雨任せの自然に任せた収穫に違いない。それが自然で一番良いようにも思うが。。。。 田んぼを耕すのは水牛や牛で、田植えは人に限る。日本のように機械でイネを植えつける場合は10-15センチほどだが、手植えの場合は40センチほどもある苗を植えるんだねぇ~。初めて知ったわ。
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田んぼの中に、またいたるところにも小山のような蟻塚(下写真)があった。蟻はすごく小さくて赤かった。いったいこの蟻塚のなかにどれぐらいの数がいるのだろうか。考えたら怖い。田んぼの中の蟻塚は壊せばいいのに、と思うけど特に何もせずにそのまんまだ。主に木の根元に作られていることが多い。
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シェムリアップ郊外は現在開発中だ。ホテルが立つ予定だそうで、道路の拡幅整備中だった。ご覧のように掘り出したばかりの湿った土は真っ赤だ。日本の赤玉土は茶色だが、ここの土は行きは真っ赤だったのに、帰りに見ると乾いて薄いピンクになっていた。街路樹も既に植えられていた。

この撮影場所の少し手前ではフルーツの農園らしきものが点在していた。柵で囲われて、整然となにかの植物が植えられていた。ヤシやコーヒー、マンゴーなどか。実がなっていないので熱帯フルーツに詳しくない私は判別できなかった。まだ苗木なのかもしれない。

こういう建設現場でも、工事関係者のために屋台がところどころに出ている。飲み物やちょっとした食べ物などが売られていた。開発中の現場は周辺には何もないところだ。以前はきっとジャングルだったんじゃないかな。こういう現場に来るには、人家のあるところから少なくとも車で30分以上かかると思うが、作業者はいったいどこから来るんだろう。自転車やバイクでどこかへ向かう人々と、たくさん行き会ったが、そうやって自力で通勤してくるのだろうか。

遺跡群はどれも素晴らしかった。いつかもう一度行きたいシェムリアップ。今度はパッケージツアーじゃなくて、ゆったりと個人旅行もいいね。オークン(ありがとう)、カンボジア。