ハンカチの木

今日は、ある人と久しぶりに植物の話ができた。実はお隣の住宅が売りに出され、不動産仲介業者が造園業者に依頼して裏の空き地の雑草や生け垣などをきれいにしてくれた。その造園業者の人に声かけると、その中でも若い男の人が「これハンカチの木ですよね?咲きますか?」と興味ありげに近寄ってきたのだった。

「あらぁ、ご存知ですか。さすが造園業者さんね。実生でまだ10年も経ってないので咲きませんよ。」と話が始まった。彼は「聖隷病院のそばの家に大きなハンカチの木があって、5月の連休頃には満開でしたよ」とスマホで写真まで見せてくれた。さすが。そういった情報には事欠かないらしい。それに「どこの家でもなかなか咲かないと言われるんですよ。」とも言っていた。「実生では15年から20年しないと咲かないって聞きましたからね。」と、私も話がはずんだ。

そして改良園のことにまで話はおよび、あそこは新しい珍しいものをどんどん入れている、とその彼も知っていた。そうそうその通り。それがビジネスにつながるんだから先見の明ありともいえる。庭の狭い住宅が多い日本で、これからガーデニングが流行すると数十年以上も前から展望していたんだから。しかし、庭が狭いからガーデニングが盛んになったともいえる。たった一坪の庭でも春にはパンジーやチューリップ、夏にはヒマワリやサルビアなど、数か月ごとに植栽を替えて楽しめるのだ。それで園芸関連産業も潤っている。私もずいぶんとお金を使って勉強したな。趣味とはお金のかかるものよ。

話題になったハンカチの木はヒコバエが毎年出てしまう。放任していたせいもあって今は二本の幹が伸びている。彼は「少し太い方はもう樹形ができているのでそれを残して、細い方を早めに切った方がいい。」と教えてくれた。あ~でも私は二本あるいは数本の株立ちでもいいと思ったのだけど。。。どうしようか迷っている。