バーニングブッシュ

先日、ディクタムナス・アルブス Dictamnus albus (洋種ハクセン)について
問い合わせがあった。
販売しているなら購入したいというお問い合わせだったが、
残念ながら販売用の株はないので、その旨お伝えした。
私も数年前よりタネ蒔きを繰り返しているが、未だに開花株にはなっていないのだ。

一番初めに蒔いたものも、去年あたりダメになってしまったような記憶がある。
本を読むと、移植を好まないと書いてあったのでこれが原因かな。
実は少しも大きくならないので、私は年に二度ほど植え替えていたこともあるのよ。

英名をバーニングブッシュ Burning bush というので、
乾燥した肥料気のない場所が良いのかと漠然と思っていたが
直射日光と、肥沃で排水の良い土壌を好むそうだ。
今度は、あまり植え替えなくても済むように大きめの鉢で排水良く植え
肥料もしっかり入れてみよう。

なぜバーニングブッシュ Burning bush と言うのかというと、
この植物は、レモンのような柑橘系の香気をもつ精油を含んでいる。
その精油は植物体がこすられたときや傷つけられたときに染み出し
表面で固まってワックス状になる。
これが非常に燃えやすい物質となるらしい。
また、夏の夜には蒸発する精油自体にマッチで火がつく、とも書いてある。
ちょっと恐ろしいような植物だった。

でも図鑑の写真で見る花は素晴らしいわ。
ミカン科で柑橘系の香りがするというのにもあこがれる。
いつか私の庭で咲く姿を思い浮かべ、悦に入っている。
いつものことで、タネを蒔くともう咲かせた気になってしまう私の悪い癖よ。