第四十四番札所 大寶寺(だいほうじ) 10月13日木曜日
【墨書】
右上: 奉納
中央: 梵字 十一面観音
左下: 大宝寺
【ご朱印】
右上: 四國四拾四番
中央: 変形印で中に梵字が三つ
左下: 菅生山(すごうざん)
この日、宿の笛が滝さんでご一緒した先達さんが、夕食時にぽつり。
大寶寺さんの納経所へ入ろうとしている時、女性二人が出てきて
納経を書いてくれた人が感じ悪かった、と文句を言っていたそう。
それでご自分はもう一人の別の人に納経帳を渡して書いてもらったと。
・・・こういう話はごろごろある。
相手も人間だから虫の居所の悪い時もあるだろうし、
遍路の方も、態度が良くない時もあるかもしれない。
が、仏に仕える身じゃないのか。
もう一人の先達さんもそういう目に度々遭い、何巡目かの遍路から
納経帳は書いてもらわなくなったそう。
ふーん、仏様が泣いてるよね。
そんな話を聞いてからも、顔色伺いながら納経帳書いてもらうのも嫌なので、
相手の態度がどうであれ、私は深く考えないようにしている。
だけど今まで、ショックに思うほど感じの悪い人はいなかったな。
これだけネットが普及している今では、
寺の方だって口コミを多少は気にしているはず。
なんてたって、四国八十八か所霊場会というのもあるし。
お金落としてくれる遍路に敬意を表してほしい、とは言わないが
人の道を説く宗教家なら、自ずと襟を正してくれるだろうと今後に期待したい。
13日木曜日の朝、内子の旅館松之屋さんを出発してからのしょっぱなはこの大寶寺さん。
内子から小田支所まで内子町営バスを利用し、その後歩きで久万高原へ。
あらかじめ、遍路もその町営バスを利用できるか電話で尋ねておいた。
「路線バスなので誰でも乗れる」、とのこと。
あー、ありがたい。
松之屋さんの女将さんが、駅より近い「内子分庁舎前」のバス停を教えてくださった。
「内子分庁舎前」に着くと時刻表も調べた通りで、順調だね~とルンルンだった。
バス停で待っていると、どこからともなくおじさんが現れた。
そして、遍路と一目瞭然に分かる私に向かって話しかける。
「朝一の便は学生でいっぱいなので通過します。でも20分ほどで臨時便が来ますから」と。
私は目を白黒して「電話して遍路も乗ってよい事を確認してあるのですが」と返答。
「良いんですけど、朝は駅から学生さんが大勢乗ります。ここからも4人乗ります」って。
話をしているとどうやら
「バスはマイクロバス程度の大きさで、定員以上立って乗ることはできない」と分かる。
普通の大型乗合バスじゃないのね、それなら仕方ない。
そして、朝は学生優先ということもまぁ納得。
でも電話した時に、一言言ってもらいたかったな~。
「ホームページの時刻表にその旨も記載してほしかったですね。色々とありがとうございます。」
と私はおじさんに礼を言った。
乗り継ぎがあるわけじゃないので、20分後の臨時便でも別に問題ないのだが
出鼻をくじかれて私はがっかり。
そのおじさんは今日は運転しないが、そのバスの運転手さん(内子町職員)らしいとも分かる。
しばらくすると女学生がバス停の壁で、いつの間にかこっそり待っているので
(私に見えないように?)私は無理やり話しかけた。
「駅から満員だったら、このバス停を通過しちゃうんですか?」と。
「はい、でも臨時便が出ます」と女学生はキッパリ。
そしてマイクロバスが遅れてやってきたが、案の定、スピードも落とさずに通過。(上写真)
他に待っている学生さんも増えたが、停まらないんだから誰も乗れない、文句も言わない。
先刻承知。
町営で、一日数便でもやってくれているだけありがたいと思わねば。
写真だけは撮った。
15分後くらいには臨時便がやって来たので「私も乗っていいですか?」と確認して乗った。
学生さんはみんな運転手さんに「おはようございます」と礼儀正しい。
道路は最初の内、まっすぐだったが、そのうちくねくねの曲がり道で上り坂。
前後の車も無くなり、スピードも結構出していた。
乗車してから30分ほどで、終点の小田支所前に着く。
学生さんたちが降りたのは終点の2個手前だった。
駅から車で30分とは、学校まで結構遠いね。
これがこの地域の人たちの日常なんだから、遍路は遠慮気味に乗せてもらわなきゃ。
小田支所で下車する(8:20頃)と、まず、おばあさんに
「ここから歩くのかね~?!」とびっくりされる。
ですよね?あきれますよね。
380号線を一人とぼとぼ歩きだす。(8:30ごろ小田休憩所通過)
車もめったに通らず、もちろん人もいない。
寂しい道だが、道幅も広く危険な個所はなさそうだった。
だが、だんだん重いザックを背負って歩くのが嫌になってくる。
足はランニングシューズで足指のところから良く曲がるので歩きやすい。
マメもまだできていない。
下:三島神社 9:55着 そばにアンテナあるのにauは3Gさえ入らず。NTT系列以外は地方は弱い。
あれはドコモのアンテナだろう。さすがのインフラ。

下:真弓休憩所 10:32着 10分休憩(トイレ無し) カーブの先にトンネル入口が待ち受ける。

下:真弓トンネル 出口を11:03に通過。少し段差があり、幅は60-70センチくらいの歩道あるも
700メートル以上と長いので注意。
こんな時、携帯用のLED懐中電灯(長さ10センチほど)はとても役立った。

露峰バス停の近く(写真上の父二峰橋=ふじみねばし)まで来て、この辺で休憩したいなと思った。
お昼も食べないと午後持たないし、トイレもあれば借りたいなと。
ところが、バス停付近にも何にもなし。
きっと私の背中に「車乗りたい、誰か乗せて」と書いてあったと思う。
気づいた方が、車のお接待をしてくれた。
なんとグッドタイミングなの。ありがたいありがたい。
車に乗ると、久万高原まであっという間の15分位。
歩いたとしたら、平坦地だが2-3時間くらいかかったろう。
乗せてくれた方の車の写真を撮ったつもりだったが、ない。
これもOFFボタン押したんだろうか。
買ったばかりなので操作方法もろくに覚えていなかった。
乗せてくださった方には私の納め札をお渡しした。
おじさんに幸あれ!とお祈りしておきましたよ。
その車で、今日のお宿の笛が滝さん(下写真)まで送っていただいた。

ここは飲食店の方の入り口で、裏に中層階建てビルがあって、ちょっとした集合住宅。
部屋はすべてか分からないが、私の部屋は1Kでその中の3階一部屋だった。
8畳間位の1部屋と台所、バスと個室洋式トイレつき。

女将さんにお接待でもらったミカン。すごくおいしかった。それと部屋の鍵。
途中で拾った栗と、昼食食べたあんでアイスコーヒーとホットを間違ったので、ともらった金平糖。

布団は自分で敷いたが、洗濯物はベランダに干せて快適に過ごせた。
無料洗濯機(洗剤付き)もたくさんあって、合宿向け施設らしい。

食事の量は多い。味濃い目、翌日昼用におにぎりのお接待。朝はコーヒーも。

笛が滝さんでザックを預かってもらって、昼食と44番大寶寺さんへ。
あん:メンチカツの日替わりランチでマンゴーゼリー(味噌汁横)とコーヒー付

昼食後、大寶寺さんに向かう。
住宅街の端の方に橋があって、その橋を渡ると大きな門が見えてきた。(下)

だが、その門は向かって右の柱が隠れている。りっぱなご門だが何かもめ事でも?

下:大寶寺さん山門 中央には「菅生山(すごうさん)」の額が。

この下の二枚は、先達さんがたもご存じなかったが山門の真下の敷石の模様。
入った所と出た所の足元にあって40センチくらいの幅だが、何を表しているか分からない。










