伊予歩き遍路

この投稿の日付、あってんのかな~?
前回の投稿って8月23日になってる。
たしかにやる気がなかったのは覚えているけど。

第3回お遍路に10月に行って、帰ってきてから、はや1ヶ月が過ぎた。
先延ばししていた庭仕事も多くて、帰宅後には忙しくしていた。
年内に最終回香川県に行こうと思っていたが、
無理に決行することもないかと思い直している。

それというのも、40番観自在寺さんで今年用のカラー御影をもらい忘れたから。
これで年内に全部蒐集できなくなったのだ。

観自在寺さんから帰路のバスに乗った直後に気づいた。
寺内でも時間がたっぷりでゆっくり読経し、写真もたくさん撮った。
その上、バス停でも30分以上待った。
それなのに乗ってから気づくなんて。
一瞬、今から戻ろうとも思ったがまた1-2本あとのバスに乗るのも気が重かった。
だから年内に結願する必要がなくなった。

それに、とうに(高知から)完全歩き遍路ではなくなっている。
公共交通機関は使っても良い、てきとう歩き遍路。
しかし、装備は相変わらずすごくて、どこへ行っても誰にあってもびっくりされる。

出発のころにはすっかり冬めいてきていたので、上に着るダウンも下に履く長いスパッツも入れたし
おまけに靴はウォーキングサンダルと登山用の重いのまで持った。
今回はランニングシューズで歩くことにしたのだが、雨のときはどうする?、となって結局登山靴も入れた。

最終的に、今回の最難関である横峰寺は参拝バスに乗ったのでランニングシューズで問題なかった。
ここを往復歩いたとしたらどうだったかな。
おまけに焼山寺の時のように雨だったりしたら??

十分な時間を見ての登山なら、重い登山靴でどこでも問題ないだろうが、
急登でもけっこう早くのぼり、帰りもせかせか下りてくるので足と膝には負担がかかる。
傾斜などの様子を見ながら、もっと楽しんで歩いた方がいいのに、と思いつつも
予定を変更するのがイヤさに強行してしまうのだった。

予定というのは宿の予約だ。
以前に、ある宿をキャンセルしたらひどくがっかりされたし
一つキャンセルしたら、そのあともすべて予定が狂うので全部見直ししなきゃならない。
夜は寝る間も惜しんで翌日、その翌日と行程を見直すのに骨が折れる。

いっそおじさまたちのように、その日のお昼に予約を入れるのが一番いいが、
ネックは土日や、周辺にいくつかの宿が無い場合。
野宿や善根宿の情報もあるが、和式トイレ云々言ってる私には無理だなー。

こんなてきとう歩き遍路でも、今回の愛媛へは行く時もいやいやながら、
途中歩いているときも気が進まず、毎日面白いと思えなくなっていた。

お接待で、2回も車に乗せていただいた。
全然躊躇もなかった。
むしろ、誰か乗っけてくれないかな?ぐらい思っていたのを見透かされたようだった。

59番国分寺さんの前にある「タオルの里 五九楽館」様
バス停露峰付近から久万高原まで乗せてくださったおじ様

その節は、大変ありがとうございました。

五九楽館様ではB級今治タオルを扱っていると車中で話を聞き、
店をのぞいて買っても良かったのに、気づくのが遅れて申し訳なかった。
次回があればぜひ寄って購入したいと思う。

また、久万高原まで乗せてくださった方は、数日後から車遍路の予定とか。
「完全歩き遍路さんなら車のお接待は声かけたら悪いが、そうじゃないなら・・・」
と声かけしてくださった。
この時の私は朝から4-5時間歩いて重いザックが肩に食い込み、微塵の遠慮もなかった。
本当なら久万高原まで、もう3-4時間歩かねばならない予定だった。
車の中には遍路の傘や金剛杖、白衣、頭陀袋が見えたのでお遍路さんですか?と尋ねると
その日は亡き弟さんの法事で近くへ来たそう。
田んぼが終わったのでそろそろ車遍路に出る予定とか。
「足が悪いので車で」という話しもしてくださったが、その通り車中にはステッキがあった。

私の「もう車に乗りたいよ」という思いが、背中に出ていたんだと思う。
この方が仏様に思えた。

県ごとの大雑把な感想を言えば、
徳島は歓迎ムードいっぱいで遍路の導入部として一番やりやすかった。
高知は荒い感じだが根は純朴。
愛媛は文教的で遍路も観光客扱い。
・・・というか、愛媛では私が遍路宿に泊まらなかったのでそんな印象になった。

帰ってきてから庭仕事、インフルエンザの予防接種、歯科検診などなど
たったそれだけの事だが気持ちは休まらなかった。
12月初めには香川へと言う気持ちも少しはあったからだ。
本当はへんろの余韻に浸って、心も体もゆっくりしていたかった。
今はもうその気がなく、香川と高野山へは来春に。
さて最後の香川ではどんなことになるか、いまから期待と不安が交錯する。