休眠深かったオダマキ

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Aquilegia ‘Black Barlow’ アクイレギア‘ブラックバーロー’
’05年産自家採取 播種:07.02.03 発芽:07.03.12(3芽) 発芽多数:07.03.28~

これは室内で蒔いて発芽させようとしたが、3週間経っても全く発芽しなかった。
そのため、今度は屋外の寒さに当ててみた。
ちょうどその3月上旬ごろだったが、お客様から問い合わせで
ブルーのダブルプリーツと、このブラックバーローを秋に蒔いたが
どちらか一種はすぐ発芽したが、もう一種は全く発芽しない。
どういうことか?、というメールをいただいた。

私も秋蒔きのタワーライトブルーはすぐ発芽したので、
『多分すぐに発芽したほうがダブルプリーツで、ブラックバーローは
休眠が深かったためだろうから寒さにあててみてください』
と、返信した。

そのとおり、寒さにあててやっと発芽がそろってきた。
以前の記録を見ても、2月21日に蒔いて4月10日に発芽、となっている。
約2ヶ月かかっているが、これもおそらく今年と同様に
室内で蒔いて発芽しなかったので、蒔き床を屋外に移動してから発芽したと思われる。
4月になっても私が室内に蒔き床を置いていたとは考えにくいからだ。
また、それ以前の記録では、9月8日に蒔いて9月22日に発芽という記録もある。
これはタネ交換した時の記録で、相手の方の保存状況までは分からない。
休眠とは、いったいどういう状況(きっかけ)で始まるのだろうか。

今回のお問い合わせのお客様は9月下旬購入で10月中に蒔いたが発芽しなかった。
2月に室内で10度以上はあったと思うが、そのときには発芽せず。
9月8日に蒔いた時は2週間で発芽。
ということは9月が休眠に入る前のタイムリミットか。
あるいはもっと別な要因があるのか。

以前には、タネを乾燥させて精製後は冷蔵庫保存していたが
現在では、冬は暖房なし、夏も冷房なしの部屋で常温のままだ。
なので、水分のことを除くと、
より自然状態(タネが地上にこぼれた時)に近いはずだとは思う。
こんな状況でいつどんなきっかけで休眠がはじまるのかなんて分からないが
私としてはやはり、9月タイムリミット説は否定できない。

タネ採取後から蒔くまでの経過時間(乾燥させた時間)なのか
あるいは、気温が何度以下に下がった時間がどれくらい経過したか、なのか。。。