新聞で

今朝の朝刊でさかなクンの記事を読んだ。ほら、あのTVチャンピオンで有名になった若者よ。私はこのテレビを見ていないけど彼の事はたまにバラエティで見かけ、その博学さにびっくりしていた。新聞ではその彼の生い立ちや、魚に興味を持ったきっかけなどが紹介されていた。

彼は小学生のころ、友達が描いた絵からタコに興味を持ったと書いてあった。お母さんに頼んで毎日タコを買ってきてもらい、飽きずに眺めていたそうだ。お母さんが買ってくるのは茹で蛸だから、タコの足はクルリと丸まっているものと思い込んでいたんだって。そのタコの行く末はもちろん食卓にのぼり、毎日タコ料理だったそう。。。。すごいね~! このお母さんがだよ。子どもが興味を持ったことに対しとことん付き合い、その子どもの可能性を引き出したと思う。

私にはここまで出来ないな~、と思った。(~_~;) タコを毎日買い続けるなんて出来ないよ。その上、それを毎日食べなきゃいけないんだから。だけど世の中の成功者の母親は、多かれ少なかれ、このような寛大さや優しさを持って子どもに接していたんだろうと思う。子どもの達成感が幸福感となって、勉強に対する意欲が増進するんだね。その場合は勉強が辛いなんて微塵も思わないと思う。子どもの素質もあるだろうが、「鉄は熱いうちに打て」と昔から言うじゃないの。今度は孫を育てる時に、自分に課したい命題とも考えてる。

つづいて読者投稿欄にも、ちょっとウルッ(T_T)とくる投稿文が載っていた。40代の男性が、自分が昔、就職するために故郷を離れる際の出来事を書いたものだ。自宅の直近の駅の隣である始発駅に向かい、始発列車にわざわざ乗ったが、その自宅直近駅では友人達が見送りに来てくれていたそうだ。そこでホームに降り激励を受けていると、いつもはすぐに閉まるはずのドアがなかなか閉まらない。車掌の方を見ると、「もういいのか?」という風に、ドアを閉めるのを待っていてくれたそうだ。

この車掌さんには、学生時代に悪いことばかりしていた自分たちは良く叱られたそうだ。だけど故郷を離れる最後の日、じっと待っていてくれたことに感謝の気持ちを抱いたというような内容だった。そうだよね~、こんな風に人間は皆、社会の人たちに見守られて育っているんだ。自分ひとりで生きているんじゃない。周囲の人々に感謝しながら生きたいものだ。