晴天続きになってからなんと3回目の撮影。いままでの2回は「これなら!」と思うほどのは撮れなかった。やっぱ秋の青空入れて透過させたり、あるいはその量感を出す事がコスモスらしさが引き立つのではないかと思った。そのうえで里山らしさも盛り込みたいのだが。
オリンパスは晴天時だとすごくコントラストが強いと思う。で、たいてい、プラス補正したのも撮るが、それをPCで確認すると明るいところが白くなりすぎだと感じたので、補正なしのほうで加工してみた。右奥の林が黒かったのが少しは明るくなって軽くなった感じがする。
構図的には青空の余白を半分ほども取って秋空の爽やかさを出し、受咲きとなるコスモスを上から撮ったんじゃ説明的で単調過ぎるので、背景の山より上に飛び出させて透過させてみた。主役としての量感もそれなりに出ていると思うが、余白が多すぎで平板といえばそれまでか。
これは、里山の上に広がる青空に雲が良い感じでぽっかりと3個浮かんでいて、とてもきれいだったのでコスモスと一緒に撮りたいと思った。雲は1-2分の間にもどんどん動くので、ベストポジションは逃さないように手早くしなくちゃ。雲も良い背景になると知った。
コスモスはごちゃごちゃ混雑している所と疎らな所があるし、角度によってもうるさすぎる所あるし、茶枯れている花もある。ベストの株を探すのが苦労だった。
全体に言えることは、コスモスの丈が低いので透過させたり青空を入れたりするのはとても困難だったということ。昔はコスモスはもっと丈があった。1メートル半ぐらいは高さがあって、縦横に1メートルくらいの間隔で目に見えないようなテグスを張ってあるのも見たことある。
夏に蒔く一年草だが、最近は台風被害も考慮しての事か遅めに蒔いて?丈を低く抑えて開花盛期を迎えさせているようだ。アワだかヒエというのだかのイネ科やカヤツリグサなどの雑草も、倒状被害を防ぐために無理に生えさせているのかもしれない。
だから遠くから見たらきれいなコスモス畑だが、近くでみると雑草だらけで手入れの行き届いていない個人庭の花壇みたい。しかし、ひとたび台風被害にあったら台無しだから、手間を省きながらもきれいな開花を迎える良い方法とも思った。
そして3回目にして、撮影のシチュエーションや構図においてはっきりとした意図を持って撮影に臨むことがとても大事だと分かった。これは手間が省けて時間短縮にもなるし、何より撮影が終わったあとの達成感が違う。
今日はやり切った、あるいはここが出来なかった、と家に帰ってからじゃなくても分かるのだ。次への課題もはっきりする。
ぷら~っと何も考えずに行ってカメラを構えても、決していい写真は撮れない。
偶然とかビギナーズラックとかは滅多にないの。
だが、経験から学ぶことはたくさんある。コスモスのいい写真を撮ろうと思って3回通い、一応は自分の意図した構図にはなったがまだまだフツー。本当は満足してない。
そういえばマクロレンズのなんと簡単だったことか。。。マクロレンズは接写だから明るきゃ背景ボケてきれいに撮れる。何の技術や知識もいらなかった・・・と思った。
だが10年以上マクロレンズを使い続け、使い倒したからこそ今それが分かったのかもしれない。そして、もっと写真の知識や技術が必要だという欲へとつながったのかも。
だけどもう買わないよ!レンズもカメラも。