給食費

今日の新聞に、【5年後に届けられた給食費】と題する投稿記事があった。
投稿主である学校の先生は、自分が中学校時代に弁当を持参できなかったことで
同級生からいじめられた経験がある。
そのため、自分が学校の先生になってからは28年間ずっと
自らが子ども達全員に、必ず学校給食のご飯をよそっていたそうだ。
「感謝して食べよう」といいながら。

ところが、ある児童が家庭環境に恵まれず給食費を払えなかった。
その児童は逆境にもめげず模範的生徒で、授業に部活に頑張っていた。
先生はとうとう給食費を請求することができず
自分が一年間、その児童の給食費を立て替えたそうである。

そして5年後、現金書留で給食費が先生のもとに届けられたそうだ。
給食費が払えなかった彼の心に、ずっとその事が残っていたことを知り
先生は大泣きしたそうだ。
現在の彼は3人の子どもに恵まれ元気に頑張っている、と結ばれていた。

昨今、給食費未払い問題が騒がれているが
身勝手な親が多い中で、こういう律儀な人もいることに、
また、サラリーマン先生が多い中でこれほどにも先生らしい先生がいることに、
日本もまだ捨てたもんじゃないとうれしく思った。