赤花夏咲きフクジュソウ こぼれ種子発芽

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Adonis aestivalis アドニス・エスティウァリス (赤花夏咲きフクジュソウ)

毎年こぼれ種子で9月ごろよりたくさん発芽、そして、よく開花する。
開花画像はこちら。
それにしても、時として、蒔いたものよりこぼれたものの方が良く発芽する。
どうしてか・・・・ 

たぶん、湿性越夏中に後熟するのが発芽率が良い原因じゃないかと考えている。
要するに、雪割草のタネ蒔きと同じだ。
雪割草のタネ蒔きは、採取後土の上にタネをばら蒔き、
しばらく陽に当てて追熟させ、後に土をかける、ということになっている。
そういえばこのタネも雪割草に似ていて、青いうちに手で触るだけでポロリと落ちる。

雪割草のタネは採り蒔きじゃないとほとんど発芽しないようだが
このフクジュソウのタネは、完熟するまで通風の良い紙袋を被せて7月ごろ採集し、
その後9月から10月に蒔いたら、例年よりも発芽率がぐっと良かったという経験がある。
完熟させることで、採り蒔きじゃなくても発芽率が上がったわけだ。

同じくこの手法は、やはり後熟の必要なイカリソウのタネでも威力を発揮(発芽)した。
その時は8月まで紙袋を被せて我慢していたが、
その後採取したタネは、なんと翌年1月に蒔いても発芽したという実績がある。
通風の良い紙袋とは調理用のだしパックのこと。
だしパック様様である。