今朝、お父さんを見送りにいつもどおりレディと駅まで行くと、ロータリーの歩道に鳩がいた。レディが見つけて私を引っ張りながら鳩に近づいた。普通の鳩ならすぐに逃げるはずなのに、この鳩はよろけるようにしてとぼとぼ逃げるだけ。
お父さんは子どもの頃鳩を飼っていたことがあるので、気になってその鳩を追いかけた。捕まえることさえしなかったが「だいぶ弱ってるぞ。後で捕まえといて」と私に言った。「えぇ～？？捕まえられるわけが無いよー」と私は言ったが、夫が駅の改札に向かうのを見てから私はきびすを返し、鳩を捕まえに向かった。
ロータリーの柵の陰で膨らんでいたが、私が捕まえようとするとやっぱりとぼとぼ逃げる。つつかれたらいやだなーと思いつつ、あまり追い込まないようにゆっくり追いかけた。まったくー、通勤途中の人がいっぱい見てるよぉ。
3－4メートル追いかけたところでやっと捕まえた。よかったぁ、今日は手袋していたからできたのよ。素手なんかじゃ触れないもん。 鳩を両手で捕まえて、その上どうやってレディを引っ張って家に帰るのさ。鳩はスーパーの袋に入れようかと思っていると、お父さんが気になって戻ってきた。あはは～、今日は遅刻だね。
レディは車止めのポールに引っ掛けていたが、お父さんが戻ってきて二人でわいわいやっているので大きな声で吠え出す有様。駅のロータリーにレディの声が響きまくって焦ったわ。鳩はお父さんが両手でつかみ、良く見ると足環がついて電話番号らしきものも読み取れる。早速私は携帯で電話した。そうしたら茨城の人の鳩だとわかった。昨日の大風の中を飛んで疲れちゃったのかなぁ。。。。
家に帰って水をストローで少し飲ませてやりダンボールに米少しと水、それに鳩も入れて、二階の部屋にかくまってやった。何しろうちにはイヌとネコ3匹がいるからね～。お父さんはそこまで見届けてからまた駅まで行った。ご苦労様。午後になってようすを見ると糞をしていた。膨らんで具合悪そうに見えるが、一応生きてはいる。お父さんが帰ってきたらまた水をあげよう。私は素手でつかむのはやだ。つつくほど元気がないようだが、あの足のツメも怖い。
飼い主さんから電話があり「宅配便に頼むので住所をおしえて」といわれた。言われるままに住所を教えた。専用の箱があるとかで、ただ鳩を引き渡すだけでいいらしい。あとで検索すると、日通が鳩の宅配をするらしい。レース鳩や伝書鳩ではよくあることのようで、こんなシステムがちゃんとあることに驚いた。
11月16日追記
今朝、鳩が死んじゃった。かわいそうだったが何もしてあげられなかった。飼い主さんと相談して、獣医さんに見てもらえばよかったかも。しかし、飼い主さんは以外にあっさりと「宅配便がとりに行くから」としか言わなかったので、私もそれ以上言わなかった。レース鳩の末期とはこんなものか。放鳥したうちの3割しか帰巣しないとも聞く。