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2009年8月16日 投稿者: seedsman

球根とは

球根とは
2009年8月16日 投稿者: seedsman

以下の記述は、忘れっぽい自分用のメモとして残す。「土橋豊著 ビジュアル園芸・植物用語事典」から写した。

球 根
多年草のうち、地下または地際で肥大して養分を蓄えた貯蔵繁殖期間を総称して球根という。原則として一・二年草では、球根という用語は使わない。

植物の生育に不適な環境が毎年定期的に繰り返される地域では、球根を地下につくることで、植物は寒暑や乾燥に耐えることができる。

普通、休眠期があり、その期間は茎、葉、根はなくなり、球根が休眠状態を続け、生育に不適な時期をしのいで、繁殖や次期の生育に備えている。しかし、サギソウHabenaria radiataなどのように、水分の変化が少ない湿地に生育しながら球根を作るものもある。

園芸上(特に花卉園芸)は、球根を持つ植物を球根植物、または球根類と呼ぶが、前述のサギソウや、リアトリスLiatris spicata、キキョウPlatycodon grandiflorusなど、球根をつくるものでも、習慣上は球根植物としては扱わず、研究者によりその範囲はさまざまである。

肥大した器官の種類や形態により、次のものに区別されるがこれらの中間移行型のものもある。鱗茎、球茎、塊茎、根茎は後述の地下茎の一種である。

① 鱗茎(りんけい)
短い茎のまわりに、葉の全体または葉鞘部が多肉化して貯蔵器官となった鱗片葉(りんぺんよう)が重なりあったもの。さらに、次の二つに分けられる。

  • 層状鱗茎(そうじょうりんけい)
    鱗片葉が生長点を取り巻いて層状に重なり合ったもので、もっとも外側の鱗片葉が薄皮になり、鱗茎全体を覆っている。チューリップ、ダッチ・アイリスなどのように、毎年母球が消耗してなくなって子球に更新されるものと、アマリリス、ヒアシンスなどのように母球は毎年更新されずに、新しい鱗片葉が内部で作られて母球自体が大きくなっていくものがある。
  • 鱗状鱗茎(りんじょうりんけい)
    鱗状の鱗片葉が瓦のように重なりあったもので、薄皮でおおわれていない。ユリLilium属、フリティラリア・インぺリアリスFritillaria imperialisなどがある。

② 球茎(きゅうけい)
短縮した茎が肥大して、養分の貯蔵器官になり、球形または卵形になったもの。葉の基部が乾燥してできた薄皮が各節について、球茎全体を包んでいる。グラジオラスGladiolus属やフリージアFreesia属など、アヤメ科植物に良く見られ、毎年新しい球茎と交代して更新される。

③ 塊茎(かいけい)
短縮した茎が塊状または球状に肥大したもので、その形態と薄皮で包まれていないことで球茎と区別される。次の二種に分けられる。

  • シクラメンCyclamen属、球根ベゴニアBegonia X tuberhybrida、園芸上のグロキシニアSinningia speciosaなどは胚軸が肥大してできたもので、塊茎が年々肥大するだけで、新しい塊茎と交代して更新されることがない。
  • 年々更新されるものには、カラジュームCaladium X hortulanum、アネモネAnemone coronaria、チョロギStachys sieboldiiなどがある。

④ 根茎(こんけい)
地中を長く横に這う茎が、球状にならず全体的に肥大したもので、地上茎と同様に節があり、そこから葉や根が生じる。カンナCanna属などが知られる。また、ハスNelumbo nuciferaの根茎はレンコンと呼ばれて食用にされ、節が特に目立っている。特殊なものでは次のものが知られる。

  • 尾状地下茎(びじょうちかけい)
    地下を走る茎の先端で鱗片葉が形成され、まつかさ状または尾状なったもの。アキメネスAchimenes属やコーレリアKohleria属、植物学上のグロクシニアGloxinia属などイワタバコ科植物で知られている。
  • 念珠状地下茎(ねんじゅじょうちかけい)
    節間がふくれ、節の部分がくびれて念珠状になったものを呼んでいる。リボングラスArrhenatherum elatius Variegatumなどにみられる。

⑤ 塊根(かいこん)
根が肥大して塊状になり、多くの養分をたくわえたもの。ダリア、ラナンキュラスRnumculus asiaticusなどが知られ、上部に茎の基部がついていないと芽が生じないので注意が必要。一方、サツマイモIpomoea batatasも塊根を作るが、不底芽が生じうrので、上部に茎の基部がなくても芽が生じてくる。ダイコン、カブなどの一・二年草では、根が肥大しても塊根とは言わずに多肉根と呼ぶ。

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