Genus Anemone

さて、東京山草会のお手伝いも終盤。今日はいままで不明瞭だった学名やら和名のいくつかを、図書館に調べに行った。私自身もまた古本屋さんで図鑑を買ったが、「帯に短したすきに長し」である。結局いろいろな図鑑があるので、調べるときは図書館で、ということになる。

今日はアボック社の「花名鑑」が見たいと、図書館のPCで検索したら出てこない。おかしいなと思って司書の方に尋ねると、佐倉市では所蔵していないとのこと。私は山草会に所属していて、日本の園芸事情を流通名に絡めてお話すると、購入の食指が動いたようだった。入ったら連絡しますと言ってくださった。それとも、私が朝一で、何時間も調べものをしていたのを、すでにご存知だったのだろうか。とにかく公費で購入していただけるなんてありがたいね。

それにしても図鑑によって学名がまちまちであることもしばしば。学名はたった一つの万国共通の植物名じゃないのかな?まったく困ったもんだ。素人泣かせだよ。どの見解を取るかなんて、素人に判断できないもんね。最新の図鑑が、最近の学説を取り入れているとは思うけど、それが必ずしも日本の花卉業界でなじんでいるとは限らないからね。アボック社の「花名鑑」では流通名が多く出ているということで、流通名から学名や和名を調べやすいと聞いた。とりあえず春咲きシュウメイギクの学名がわからないのだ。

シュウメイギクといえば Anemone hupehensis var. japonica。アネモネ属を「原色高山植物大図鑑」で探すと、学名でアネモネ属は Genus Anemone であるのに、和名の属名が違うものがあるんだ。あーびっくり。イチリンソウ属にアネモネ属にニリンソウ属というのもあるって。えー?こんなの初めて知ったわ。だけど検索するとニリンソウ属というのは少ししかヒットしない。今は分類が変わっているのだろう。まったくややこしい。