スタイルとは雌しべ=花柱(style)のことで、ヘテロスタイリーとは、雌しべの長さに差があること。ホモスタイリーとは、雌しべの長さが同じであること、だそうだ。このことはこれからもっと良く調べるけど、とりあえず検索すると信濃屋さんに出ていた。
信濃屋さんではそばの花の話だが、ここではプリムラの短柱花と長柱花のことを書きたい。短柱花には長柱花の花粉、長柱花には短柱花の花粉でないと結実しにくいというのは、プリムラ属では良く知られていることだ。
我が家の Primula veris (プリムラ・ベリス=ワイルドカウスリップ)は、数年前にタネ蒔きしてたった1株だけ取れたもの。それを株分けして、今ではコンテナ植えと地植えで相当な株数がある。それにしても毎年タネのつきは悪いのね。きっと短柱花、あるいは長柱花に片寄っているんだろうと思った。そこで画像を調べなおすと、写っているのはほとんどが短柱花だった。それともこれは、ホモスタイリーなのかな。
しかし、たったひとつの親株から株分けしたのだから、自家受粉ではタネが出来にくい性質ということもあるかも。今年の初めには、APSからもらったベリスのタネを蒔いているので、今後は他家受粉ということになるし、長柱花の出現もあるかもしれないから要観察。
昨年の残念な出来事の一つに、Primula acaulis ‘Blue Jeans’ の花がストライプじゃなかったという事件があった。(私にしたらすごい事件だよ!) クレームして再送してもらったけど、おそらくそれとて同じ花(紫青の単色花)が咲くだろう。この実生株はたくさん取れて、短柱花、長柱花ともに確認できていた。きっとたくさんタネが採れるはずと、皮算用していたら、大きく膨らんでいると思っていたタネの中は、風船のように中空のものばかり。最終的にタネはちっとも採れなかった。がっくし。。。(ーー;)
一方でホモスタイリーと思われるプリムラは、Primula filchnerae (ウンナンサクラソウ)だ。これは香りも良いし、薄桃色の大輪美花、その上暑さと乾燥に強く丈夫、と三拍子揃っている優れものだった。少し大きくなり過ぎる傾向にあったが。これは写真を見直すとほとんど長柱花。雌しべの花柱が喉のところまで出ていて、雄しべは喉の奥深くにある。そして花後には、ほとんど全ての花にタネがついているよ。こぼれ種子もばっちりOK。(*^_^*) 香りが良いので、蜂がせっせと活動してくれたお陰かな。そしてこれと同じ系統らしいので、この夏に蒔いた Primula sinensis も同様だろう。