苗床の様子

最近、水の吸いが良くてすぐに水切れとなるのは、キクバクワガタの白とセイヨウマツムシソウ、ハヤチネウスユキソウだ。どれも6センチポットで日向に置いていたが、朝、水やりしても夕方にはしおれているキクバクワガタとセイヨウマツムシソウは、日中は寒冷紗下に入れて、水やりは極力控えていた。

でも数日前から夜は肌寒いくらいなので、今年蒔いた山草会のマツムシソウも一緒に、思い切ってポット増しした。植え替えで用土を取り替えることは無理だと思ったので、土を崩さないようにそのまま15センチポットに植えた。もう開花時まで植替えはしない予定だけど、大丈夫かな。^_^;

プリムラの調子はどうかな~。今が一番緊張する時期。少し前から次々と消滅したものがある。あんなに発芽率も良くて調子がよかった Cortusa matthioli (コルツサ・マッシオリ=サクラソウモドキ)、Primula mollis などだ。これらは発芽した当年は植え替えないほうが良かったのかもしれない。モリスなんて全然大きくなってない。サクラソウモドキは4-5センチの大きさで結構大きくなっている方だ。

栽培が難しいと本に出ていた Primula jesoana(オオサクラソウ)は、意外にも寒冷紗下で温存している。その他の日本産のプリムラも、寒冷紗下でことのほか元気だ。ユキワリコザクラなんて、赤玉とピートでもOKだとは思わなかった。一つもダメになっていないのが不思議だ。

ダメになるのと元気なものとの違いは、どうも私の水やりと用土とが関係しているらしいと感じる。水を与えるときはたっぷりと、と言うし、ましてや軽石系の中粒から小粒で植えつけてあるものは、毎日でも水を与えてしまいそうになる。一方で赤玉とピートの方はすぐに乾かないから、時によって数日間水やりしなかったりする。隣のポットのついでに与えるときは、表面が乾いていればちょこっと水をかけたりこともある。置き場所は寒冷紗下。

水が好きなプリムラ属は、湿潤を好み、強い日差しを嫌う。Primula sieboldie (サクラソウ)は、夏には周りの植物がサクラソウを覆ってくれるので、適当な湿り気が用土に残り、地上部はなくなっても良いらしい。いつも失敗していた Primula japonica (クリンソウ)などのカンデラブラ類が、今年はすごく順調。しかも日向で。しかし、さすがにお盆前後からは寒冷紗下だ。

P. japonica と p. helodoxa はカンデラブラタイプで、葉っぱの形もそっくり。性質も似たりよったりかもしれない。赤玉とピートの混合土、または軽石系に植えてあるものとあるがいずれも元気だ。ただ、来春開花株に育てることが課題。サクラソウなら、秋に芽分けして新しい赤玉や堆肥の混合土で、十分に来春開花株となる。いただき物のクリンソウは軽石系に植わっていたからか、この春開花しなかったのかな。秋には一部だけ、赤玉や堆肥、腐葉土などで植えつけてみようと思う。