バラの逆襲

ここ数日快晴が続き、忙しくても屋外作業は気持ちが良い。そこで昨日は、原種バラ Rosa eglanteria の剪定をした。剪定と言っても、枝をみーんな株元から切っちゃった。もう8年くらい経過したかな、このバラは。古い枝はもう3センチ以上の太さ。そして咲かない弱い枝も多くて、ぼーぼーに茂っている。ひこばえは1メートル以上離れたところからも飛び出して、困ってるのよね~。

だけど葉っぱは、林檎の良い香りがして捨てがたい。新葉展開時がいちばん素晴らしい。庭に出ているだけで、そよ風に乗ってくるのか林檎の香りがほのかに薫る。そのためだけに栽培していると言ってもいいわ。このローズヒップは飲食用には不向きなので、観賞のみで利用価値は無い。タネには刺激性の毛が生えているためだ。確かに素手でこのローズヒップを割ったりすると、まるでグラスファイバーのごとく手について、ちょっとチクチク、ピリピリする。

サボテンにもこんなトゲのある品種があるよね。手で触るととげが刺さって抜けないやつ。柔らかくて鋭いからか。あのサボテンは怖くて捨てたわ。何かの拍子に服についても大変だった。エグランテリアのタネについている毛はトゲというほどのことはないが、やっぱり素手で触らないほうがいいかも。どなたか、このローズヒップの利用方法でいいのがあったら教えてくださいませ。お風呂とかに入れるってのも、ダメだよねぇ。。。

逆襲というのはこの刺激性の毛の事ではない。鋭くて強い、そしてたくさんある本当のトゲの話だ。バラの剪定用に革の手袋を買ってあるが、それを使わず軍手で剪定していたら、右手人差し指の第二関節付近をブスリとやった。このとき、ズキンと響いた。でも作業の手を止めないで枝をつかもうとしただけで、ズッギューンという今までにないほどの痛みが襲った。あぁ、これはトゲが刺さったようだ、と軍手をはずして見てみる。関節がぷっくり膨らんで赤くなっている。その中心にはキズがある。この中に入ってるんだな。。。。 いちいち部屋に戻るのもと思って、左手の爪でつまみ出そうとした。3回目くらいにやっと成功して3ミリほどの長さのトゲがとれた。

この長いトゲが横向きに関節付近に刺さっていたのだ。見る見るうちに関節は膨れ、足の親指ほどの太さになっちゃったよ。もちろん、曲げられない。何より、他の指を動かすだけですごい痛みが走る。これじゃ仕事にならない。冷やそうかと思ったが、とにかくあと少しなので剪定作業をやり終えることにした。やり終えた後、すぐに湿布薬を貼った。・・・これっておかしい? 氷で冷やしたいが作業ができないので、湿布薬でとりあえず。

その後、指どころか右手全体を動かせなくなってきたので、仕方ないから片付けて作業は終了した。その後もズキズキする痛みは続いた。よって、夕飯のしたくはあるもので済ませた。翌日(今日)になったら、少しは良くなっている。腫れは相変わらずだが、周辺の指を動かすには差し支えなくなった。ここ数年、バラのトゲを刺すと良くこんな風に腫れてしまう。アレルギー反応が強くなってきているようだ。なるべく刺さないように気をつけているが、枝が撥ねたりしたときに顔や頭髪の中にまでも刺さることがある。動かさない場所なのでそれほど気にはならないが、気をつけなきゃ。