二色咲きアツバスミレ

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Viola mandshurica var. boninensis ビオラ マンジュリカ ボニネンシス
(二色咲きアツバスミレ) 東京山草会から
播種:05.05.09 発芽:05.06.07 間引き・移植:05.07.08 一部プラ鉢植え:05.11.08
出蕾:06.03.28 開花:06.04.01~

なかなか可愛いスミレでとっても嬉しいです。アツバといえば確かに厚葉ですね。そして細長い葉です。二色咲きといえば確かに二色咲きで、上弁2枚の表は白で縁には細い覆輪が入っているように見えます。下弁3枚は白地に紫のボカシ+紫のすじすじ。裏はご覧の通り、下弁の表と同じ感じでなかなかカッコイイです。それにお花も大きいですわ~。原種のラブラドリカもオドラータも花が小さかったのでちょっとがっくしでしたから。
あ、でもこれは肥料とか、育て方の問題かも、ですね。(^^ゞ

★追記4月12日
コンテナにこぼれたタネがいつの間にか咲いていたが、なんと3センチ以上もある。  この用土は堆肥など腐植質が入っているが、何年も追肥さえしないままだ。それなのに、霜の当たらない建物南側で軽石を使った鉢植えでは、2センチほどの大きさだった。花が大きくて喜んでいたというのに、手をかけなかった方が大きな花が咲くなんて。。。。 用土の違いがこれほど如実に出るとは思わなかった。

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スミレの海岸型の変種と考えられており、本州の房総半島以西、四国、九州に分布する。海岸の草地や岩の隙間に生え、3~4月に鮮やかな紫色の花を開く。海風にさらされる岩場のものは背丈が低いが、草地のものはもう少し丈が伸びる。海岸型の植物によく見られるように葉はふつう無毛で、厚くて光沢がある。

以下は、東大の Flora of Japan から引用しました。というか、必死で訳しました。間違ってたらごめん。

【学名】
Viola mandshurica W. Becker var. triangularis Franch. et Sav. M. Mizush. Misc. Rep. Res. Inst. Nat. Resources no. 38: 122 (1955).
【シノニム】
Viola patrinii Ging. var. triangularis Franch. et Sav., Enum. Pl. Jap. 1: 41 (1873).
Viola boninensis Nakai in Bot. Mag. Tokyo 36: 37, (84), (105) (1922).
Viola niijimensis Nakai in Bot. Mag. Tokyo 36: 39, (85), (92) (1922).
Viola mandshurica W. Becker var. boninensis (Nakai) M. Mizush. in J. Jap. Bot. 27: 143 (1952).
Viola mandshurica W. Becker var. boninensis (Nakai) M. Mizush. f. pubigera Hiyama ex F. Maek. in H. Hara, Enum. Sperm. Jap. 3: 208 (1954).

この植物は小笠原諸島から持ち出されたと考えられているが、最近は発見されていない。紀伊半島から屋久島のものはしばしば var. triangularis とみなされる。房総半島、伊豆諸島と伊豆半島からの var. triangularis は、葉柄の長さやテクスチャーの様子が少し違う。より詳細な研究が必要である。
白花のものは (Nakai) F. Maek. et T. Hashim. により f. niijimensis と名づけられた。
『Violets Jap.』によれば、Japanese name: Niijima-sumire となっている。軟毛のある葉と柄を持つものは Hiyama ex F. Maek. により f. pubigera と名づけられた。(Japanese name: Ke-atsuba-sumire)


Comments

“二色咲きアツバスミレ” への2件のフィードバック

  1. keitannのアバター
    keitann

    primroseさん、こんばんは。
    二色咲きアツバスミレ、綺麗にに咲きましたね。
    このアツバスミレやアマナスミレというのは海岸型のスミレらしいですね。実は昨日もお山にイチリンソウの咲き具合を見に行ってきたのですが、訪れた山里に、この前私のほうのブログで紹介しましたのと同じ濃紫のスミレが咲いていました。
    海岸型のは普通、無毛で葉に照りがあって分厚いですよね。(ハマナデシコ、ハマトラノオなどもそうです)
    ところがうちで咲いているスミレも昨日山で見たスミレも葉に照りもなく、むしろ昨日見かけたものなどは葉に細かい毛が生えているんですよ。でもそんなの、スミレ検索サイトで調べてもないんですよね。葉柄に翼があるので、やはりマンジュリカの変異、もしくはマンジュリカそのものなんでしょうかね。マンジュリカはほかでもよく見かけますが花の形も少し違うしずいぶん株が大きくなるような気がするのです。
    考えれば考えるほどわからなくなります。ふ~。スミレってほんと難しいわ~。

  2. primroseのアバター
    primrose

    ほんと、スミレは難しいです。私も昨日、昔の山野草の雑誌を引っ張り出してきてみていたら、うちにあるオドラータと聞いているスミレとそっくりなのが載っていました。 :embarassed:
    困っちゃったわ。イソスミレって言うそうです。これじゃ写真の学名を変更しておかなきゃ。

    上の東大フローラオブジャパンによれば、
    >軟毛のある葉と柄を持つものは Hiyama ex F. Maek. により f. pubigera と名づけられた
    となっているので、やっぱり毛のあるものもあるのよ。それがこの f. pubigera と同じかどうかは分からないけどね。