土佐一国参り 26番札所 金剛頂寺

26番 金剛頂寺
26番 金剛頂寺

6月3日(金曜日) 第二十六番札所 金剛頂寺(こんごうちょうじ)

【墨書】
右上: 奉納
中央: 梵字 薬師如来
左下: 西寺

【ご朱印】
右上: 四國二拾六番
中央: 変形印 中央に梵字
左下: 金剛頂寺

宿のビジネス旅館吉松を出て1時間もしないうちに、なんと大事件発生!。スマホをアスファルトに落として、液晶はクモの巣となり、縦半分が暗黒になってしまった。一日目の昨日は土佐で1寺目の最御崎寺で、立ちション見て嫌な気分になり、おまけに宿は床が抜けそうで和式トイレのみという状況(女将さんはいい人)だった。

二日目の今日はスマホ破壊か。二度あることは三度ある・・・今回の土佐一国区切りは出だしから不吉な予感。だけど気にしたって仕方ない、これも修行と割り切って先に進まなきゃ。歩きながらスマホの使えない場合をいろいろ考えた。

ジェットスターはモバイルチェックインができないな。免許証を念のため持ってきてよかったわ。何とか本人確認できるでしょ。
万が一の時、電話ができないのも困る。
乗換案内が使えないのも困るわ。有料オプションはこんな地方のバスの時間まで出るのでとってもいいのよ。
あと、マップが使えないのも困るな。前回の阿波では、遍路地図よりグーグルマップの方が役立つときがあったから。

結論は、スマホは無いよりあったほうが断然いい!当然か。。。

娘にその旨をメールすると心配してすぐに電話がかかってきた。あら、メールも電話も使えたわ!機能は大丈夫で、液晶画面が使えないだけらしい。縦横自動回転モードにすれば、なんとか電話帳(連絡帳)も使える。じゃぁこのままでも大丈夫だろうと思ったが、娘がauサポにログインして、自宅に届く新しいスマホを宿に転送してくれることになった。ありがとうマイドーター!

下:吉松さん出てすぐにあったかめたろうの休憩所。
左側は海。
「奈良師かめたろう」というバス停の待合所にもなっている。
いや、本来は地元建設会社の社会貢献によりつくられたバス停だとか。
遍路の休憩所じゃなかったんだ。
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下:金剛頂寺の石段。この石段は1段の段差が低く、足の踏み込む幅も広くて、とても歩きやすかった。
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下:金剛頂寺の石段にはこのような石造りの蓮の花がすべての段に埋められている
この下にお経でも埋められているのかと、帰ってきてから検索すればそんな話はまったくない。
でも何かしら縁起いい?
蓮の花の階段上って天国に行けるのね、きっと
厄除け坂らしいので、心に念じながら・・・・
・・・・とはいかない。
坂が急で長いので、実際には何にも考えられなかったわ。
気を付けて、滑らないように、転ばないように、ただそれだけだった。
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下:石段途中から見た山門
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下:山門の両側にまつられているでっかいワラジ
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下:帰る時に見た山門の裏側。
普通、山門の裏なんて写さないが、この時ホラ貝を吹いていた方がいたの。
青の作務衣上下だったが山伏さんかな。
礼の代わりに行きと帰りに一吹きずつ、本堂ではお経の代わりか長く何度も吹いていた。
他の方のホラ貝の音も聞いたことあるが、この方はとても上手だった。
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下:青銅の線香立て。龍頭山と銘が入って屋根付きで上には鐘もあったのかな、珍しいわ。
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下:金剛頂寺の本堂
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下:金剛頂寺からの帰路は国道を避けて遍路道を道の駅キラメッセの方面に行く。
納経所の方に道を尋ねると、印刷した手書きの地図があって詳しく説明してくださった。
それは農道や民家の間を抜ける分かりにくい道だった。
一部農道は草刈りもしてあってありがとうございます。
その農道にも、ところどころ遍路サインはあったがとても分かりにくい。
もらった手書き地図を見ているのに迷いそうになる。
途中までは不動岩方面だが、ここからはこの草に隠れて見えない遍路石のところを右へ曲がる
不動岩に行く人はまっすぐ。
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下:また山道が始まる。
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下:その山道を抜けると国道に出て道の駅キラメッセ室戸。(シロナガス?)クジラのオブジェが看板代わり。
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下:ここでザックに入れてきたウォーキングサンダルに履き替えた。
つま先が広がるので、足のマメで指が腫れていても平気だった。
ただし靴底がちょっと滑りそうで不安だが、舗装路しか歩かない時はこれがいいわ。
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下:もっと行くと吉良川の集落。国の重要伝統建造物群保存地区。
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下:吉良川の集落を抜けたところにあった休憩所。洋式トイレあり。ありがたい。
吉良川の集落にあったスーパーで小夏1袋5個入り380円を買い、ここでビタミン補給、しばし休憩。
果皮の色がレモンのような色なので、酢ミカンだとしたら生食に不向きだから、
「これはこのまま食べられますか?」と聞くと、
お客さんと店のレジの方など、みんなして食べ方(皮の向き方)を教えてくれた。
高知にしかない果物らしい。
前回の阿波では、ハッサクがお接待で何か所にあったが、固い皮をむくのに苦労したため、
今回は小型の折りたたみナイフを持参。
小夏は白いワタも甘いらしいが、そこまで感じなかった。
果汁は酸っぱすぎず甘すぎずさっぱりして食べやすく、美味しかった。
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下:営利栽培しているのか自宅用か、ヤマモモの木がいっぱいあって色づいていた。
少しもらって食べてみた。
ラズベリーほど強い味ではなく程よい酸味で美味しい。
だが食べるところ(果肉部分)は少ないね。
4月に行った鮒の里さんで出た果実酒もヤマモモだったかも。
これも焼酎に漬けて果実酒にするのかな。
この後、横浪へ行った時はヤマモモが歩道に数本植えられていて「お接待木です。お遍路さんどうぞ。」と大きな看板に書かれていた。お遍路さんは食べていいのだ。看板に書かれていなくても、たしか竹林寺からの下山途中、ビワがなって道に落ちていたので、雨の中をきれいそうなところを拾って数個食べた。それがすんごい美味しかった。買ったのじゃ味わえない味だった。お猿もいないみたいだし、落ちるだけなんてもったいないわね~と思った。
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下:飛石神社
確か国道の大きい看板にアコウの巨木があるというようなことが書かれていたけど、どこ?
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下:舗装路はそう長く続かなかった。
この写真で真ん中辺、擁壁の上に山へと向かう道がある。
遍路サインもなく、草刈りしてくれないと分かりにくかった。
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下:山道の入り口。ここでトレッキングシューズに履き替えた。
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下:山の頂上付近だろうか、視界が開けて景色は良い。空との境に海も見える。まさに空海
こんなところにも田んぼがあるんだ。
農家の人が車で来ているんだから、ルートは違うが舗装路もある。
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下:へんろ道は下りとなったが、両側はお墓ばかり。手を合わせて進む。
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下:山道を下りてくると加領郷の集落がやっと見えてきた。
ここでへんろ道は国道に合流。
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下:国道に出てからもせっせと歩き続け、疲れたころにドライブインなぎさがあり、アイスコーヒーでブレイク。
何しろこの日は快晴で暑かった。
今日のお宿の町、奈半利まであと少し
休まずに行っても良いが、体のことを考えなるべく休憩をとるようにした。
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下:ホテルなはりの入り口にあるカツオのオブジェ。
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下:ホテルはやっぱいいわぁ~。
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下:ホテルなはりの露天風呂
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下:ホテルなはりの大浴場から露天風呂を望む。
大浴場の前にコインランドリー5台くらいあり。
料金は洗濯と乾燥、100円と200円で合計300円。
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下:だがホテルは食事が別なのでお金がかかる。
土佐牛ステーキと寿司セットみたいのを注文した。
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翌朝は雨の予報なので無理して歩かずに奈半利駅まで、車で送ってもらうべく予約した。
駅まで車で5分位。

3日目 宿:ホテルなはり 歩行距離計:20.8キロ位 歩行時間計:約8時間位

ビジネス旅館吉松6:50出発 ==>> (徒歩約1時間 3.8キロ位) ==>> 26番金剛頂寺7:50頃到着 滞在25分
金剛頂寺8:15頃出発 ==>> (徒歩約7時間 17キロ位 途中2か所で休憩) ==>> ホテルなはり15:40頃到着