白実マンリョウ

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Ardisia crenata f. leucocarpa
アルディシア・クレナタ・レウコカルパ (シロミノマンリョウ)
いつの間にかマンリョウに白実がついていた!
そういえば何年か前にタネをもらって庭に直蒔きしておいたのよ。
去年か一昨年か、芽が出ていたのでカイヅカイブキの下に移植しておいたんだわ。
それも白実マンリョウだとは思いもせずに。

白実を蒔いたのを忘れていたから赤実のマンリョウだと思っていたの。
その時は、鳥がタネを落としたんだろうぐらいに考えていた。
これだから、やっぱりタネ蒔きは止められない。

あ、でもちょいと葉っぱが汚のうござんす。何もしてやらないもんで。
以下、波田研様から。いつもありがとうございます。

マンリョウは東アジアの暖温帯から亜熱帯に広く分布する小低木で、高さ70cm程度にまで生長する。日本では照葉樹林帯に生育する。葉には丸い鋸歯があり、本種の大きな特徴である。茎は年月を経過してもあまり太くならず、果実をたくさん稔らせると頭を下げてしまう場合も多い。根元から新しい幹を出して株立ちとなる。和名は「万両」の意味であり、センリョウと比較して、より果実がたくさん付き、美しいとの意味であるという。

ところで、アメリカのフロリダでは日本から持ち込まれたと思われるマンリョウが人家の周りから二次林に広く繁殖しており、Exotic Pest Plants(帰化有害植物)に指定されているという(北島薫[jeconet:3855] )。林床の90%を覆っている場所もあり、あまり鳥が食べないので周囲に実生がびっしり生えているとのこと。テキサスやルイジアナにもどんどん広がりつつあるそうで、日本ではまことにおとなしいマンリョウも、未開の地に解き放たれてわがままになったようである。このように、異なった地域に移動した動植物が、原産地とは全く異なった生活様式を行って爆発的に繁殖することは数多く報告されている。