Rosa laevigata

Rosa laevigata
ロサ ラエヴィガータ (ナニワイバラ/ナニワノイバラ)
’09年産さくらさん 播種:2010.03.23

このトゲだらけのローズヒップは手で持つのも大変。そこでラジペンで果実を割り、中のタネを取り出した。タネは比較的大きくて、長い方で7-8ミリ、短い方が3-5ミリくらいの変形だった。また縦の真ん中あたりにというか割れ目というか、亀裂のようなものが見えた。毛も少しだが生えていた。

果実のほうは、割るとあんずのようなにおいがしてまだ十分水分が残っていた。このヒップの色もあんず色だしね、それであんずのような甘酸っぱいにおいがするのも面白い。そして、この時期になってもトゲが尖って痛かったのにはびっくりした。

現代のバラとは別種で小葉は3枚。中国原産。大阪から広がったとされ浪速の名がつく。ツル性で茎にはトゲがある。葉は3出複葉、小葉は長さ2-4センチ。花期は4-6月、直径5-7センチ。花弁は白色。花柄とがく筒に開出するトゲが多数ある。果実までトゲでおおわれる、そうだ。

小葉が3枚で現代のバラとは違うというのは初めて知ったわ。バラのこと、花ばかりみててその分類なんか目を向けたこともなかったから、こんど佐倉のバラ園に行ったら分類や系統が出ている本でも読んでみよ。

最近見つけた原種バラで、ヤエヤマノイバラというのが今特に気になっている。もう植え場所もないし、コンテナ栽培でそのコンテナを置く場所だって見つけられない。どうにも増やせないんだけど欲しくて欲しくて。。。