Primulaceaeサクラソウ科 Primulaサクラソウ属について
プリムラは耐寒性の強い、常緑種を含む一年生、二年生、多年生草本の属である。この属は根元から放射状に出る葉と、筒状か鐘形か高盆状の花をつけるという特徴がある。プリムラ属は、ロックガーデンからアルパインハウス(ガラス室)、草本ボーダー、水辺や沼地など、あらゆる条件の栽培に適する種をふくんでおり、なかには温室植物として栽培される種まである。しかし、そのほとんどは冷涼で湿度の高い夏を好む。プリムラは、いくつかのグループに分けられるが、中でも以下のグループは広く知られ、栽培されている。
Candelabra カンデラブラ
高盆状の花が、茎の先に段々に輪生する型のグループ。
Polyanthus ポリアンサス
通常、二年草として扱われる、多数の花が太い茎の先に散状に集まって咲く型のグループ。
Auricula オーリキュラ
高山の野生種、花壇植栽品種、鉢植え、展示用品種を含むオーリキュラ種グループ。扁平に見える花は、葉より突出した茎の先に集まって咲き、多くは花の中心が丸い明色の芽になるか、「ペースト」と呼ばれる白粉が吹いたような状態になる。展示用といくつかの花壇用品種は、葉の表面が蝋のような粉状の「ファリナ」がある。
(多年草図鑑1000 英国王立園芸協会編著 日本ヴォーグ社刊より)
栽培方法の分類
1―日向で常に湿った状態の土が必要
2―日向で水分を含む排水の良い土が必要
3―半日蔭で水分を含む排水の良い土が必要
4―半日蔭で排水の良い礫混じりの土が必要
5―日向か半日蔭でアルカリ性の土が必要
6―半日蔭で礫質のアルカリ性土が必要
7―日向か半日蔭で湿った有機質の土が必要
8―日向で礫混じりの有機質土が必要
9―半日蔭で礫混じりの有機質土が必要